ブサイクコミュ障で自己肯定感が著しく低いおじさんが、探索者として活躍…?する話。勘違いモノの側面もあって、私はそこが一番好きです。
現代に降り立ったある意味ファンタジーな存在…が主人公。思い込みがすごいというか、思い込みが過ぎてもはやファンタジーな主人公。一人の男の在り方として尊敬できる姿を是非ご覧ください
中卒で、多汗症で、低身長で、体毛が濃く、更に前科(痴漢)もあるコミュ障の中年。この点だけ見るとただのしょうもないおっさんですが、ダンジョンに挑戦し続けることにより鋼の肉体を得て己と向き合うために今日も魔物に立ち向かう。そしてほんのちょっとだけお人好し。こういうカッコよさがあっても良いと思う!とにかく痛快かつ面白いので是非読んでほしい。
テンプレ物が飽きているとかの方には凄くおすすめです!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(628文字)
人間30も過ぎると若者が眩しく見えたり、なんであんなこと言ったかなあとか、この自分を殴りたくなったりとか、どうしようもない気持ちになることがあると思いますが、そういった日常の感情を上手く表現していて面白い。あと地味に最強系なのも好き。ワンパンマン的な感じですね。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(120文字)
うだつの上がらない中年男性が実は……という伝統的な娯楽小説の種類ではあるのですが、主人公が本当にコミュニケーション能力に問題があってしかも改善する気が全くしないというのが新しくも面白いです。
文章もテンポが良く、時折り高尚な文学作品を読んだような感覚に陥ることがある。昭和のおじさんの悲喜交々を感じたい人にはお勧めです。