「宗教ではございません」を含む小説

ー西暦20XX年、第三次世界大戦、勃発ー 　資本主義と共産主義、二つの富の考え方の違いは世界を二分するほどの亀裂を生み、地球規模の全面核戦争へと発展。地球は炎と黒い煙に包ま…

写本師として静かに暮らす青年カイン。彼には、誰にも言えない秘密があった。それは、人知を超えた深淵の存在と契約し、影を操る異端の力を持つこと。力を憎み、過去の罪に苛まれる彼は、ただ…

教皇殺害の容疑で指名手配された青年・ダミアン。 山奥で倒れていたところを、神父・エリヤに助けられ、教会の地下牢に収監される。 しかし、地下牢で数日を共にするうち、エリヤは彼の言…

乱世を彷徨していたロイド・エアは、放棄されたと思わしき古城へと辿り着いた。 これ幸いと勝手に城の主を名乗ると、何故か次々と訳アリの美女たちがやってくるようになってしまう。 裏切ら…

（冒頭） 人類は長い歴史の中で、数えきれないほどの思想や宗教を生み出してきた。それは、人がどう生きるべきか、どうすれば正しく在れるのかを問い続けた証でもある。しかし残念なことに、…

紅い瞳を持つ者はすべからく異能を持つ世界。そんな世界の片隅、国土の周囲を城壁で囲まれた城塞国カリトで巻き起こる、大小さまざまな出来事を綴る、そんなお話。 異能✕スチームパンク…

松本が第三部隊長に昇進して約一年たち、第三部隊は新人・久家と第二部隊から移動してきた隊員・徳永を迎えた。かつての合法薬モドキが再び出回ったことをきっかけに、活動停止したと思われて…

「最後の晩餐」に挑むレオナルド。彼の筆を止めるのは、ユダという存在の謎だった。愛と裏切りの表情を求めて苦悩する巨匠が、創造の真理に辿り着く――芸術の光と影をめぐる物語。

短編集 【もしも宗教勧誘のおねーさんが可愛かったら。】 ついでに世界が終わるかもしれないお話 【甘き祈りの行方について】 十万人の子どもたちと、天使と、冴えない男のお話 【…

人類が地上を終われ、空中に新たな文明を築いた。 始めは一つの国であったものの宗教対立、自由主義、といった新たな波が起こり 四つの勢力に別れた。 帝国、フェンメル、正統王国、北西同…

この異世界は、中世欧州を基盤とし、重なり合う複数の権力が支配の均衡を保っている。 領主は土地と労働力を握るが、宗教には逆らえない。 教会は唯一神の名のもとに権威を持つが、その教義…

　世界の裏、歴史の進む先に各地で次世代型試作強化外骨格「II(アイツー)」を使用し、実戦データ収集という名の虐殺を繰り返す集団がいた。 　母親が宗教にハマっており、高校に通わぬ…

科学技術の発展により人類はとうとうAI預言者やAI覚者が現れ始めた。 これには当然のように各宗教から抗議の連絡が殺到。一部施設に放火までされる事態となったが開発元は暴力には屈し…

語らぬ神々──その現れと、陰の記録。 新興宗教に潜む雨の祭祀を描く『斎雨』。 誰も知らぬ異端の黙示録を語る『孑夸』。 廃社の奥で眠る異形の像に魅入られる『燔祷』。 深海の闇に呑…

朝の電車で書きました。どこにでもいる学生の怠慢の「ツケ」が回るある朝についての独白です。神や奇蹟に縋っても、いつかは受け入れなければいけないときは来る。けれど、今だけは縋って逃が…

瑛雲和尚は破戒僧だった。 肉食飲酒は当たり前で女も買う、欲望に忠実な人物であった。 ある時、若者が和尚に聞いた。「どうして教えを守らないのですか」と。和尚は間を置かず答えた。 …

　32歳の千春は、仕事に追われ気づけば10年が経ち、職場では孤独感を抱えていた。ある休日、彼女はファミレスで女子大生・彩花に声をかけられる。彩花の誘いに流されるまま「クラン」とい…

俺こと水野晴人18歳はある日の夜、謎の地形バグで次元の狭間に放り出されてしまう。 そこで白く輝く変な生き物に捕食された俺は、記憶の一部を失い異世界のダンジョンの中で目を覚ました。…

皆さんは宗教というものをご存じだろうか？ キリスト教イスラム教仏教……様々な宗教がこの世には存在すると思う。 そして、それと同時に宗教勧誘というものも存在する。 この話はとある男…

「小野小町の死体を放り、観察し、九相図を描く。」 「実に、学術的意義のある実験であった。」 「人の死体は不思議なものだ。」 「いつの間にかこと切れることもあれば、その果てに異形に…