「短編」を含む小説

外宇宙を漂う巨大珪素生命体「ヒトデ」の間では、人間世界のロールプレイが流行している。 あらゆる面で人間と区別のつかない肉体をそこに生成し、神経網に電流を流して、人形劇のように操っ…

桜井春子は、隣のクラスの深瀬昇をストーキングしていた。なぜなら深瀬の周りでは不思議なことが起こるから。その謎を解明すべく、春子は今日も放課後の美術室を覗き見る。

短大二年生の藤野美知子は、不可思議な謎を解くのが得意である（妖怪の仕業と思われたような不可解な事件で、妖怪の仕業でないことを解き明かしたことがあるが、妖怪の実物に遭遇したことはな…

　佐和子は硝子屋の倅を見るたびに頬を染めていた。 　彼は普段寡黙で黙々仕事をしているから、佐和子が家業の手伝いで蕎麦を持っていっても気が付かない。すっかり硝子に夢中で、昼夜問わ…

「恋愛って何回しても同じ失敗するよね？」 そんな軽い疑問から作り始めたら、気づけば〝世界線の話〟になってました。 書いてるこっちが一番びっくりしてる。でも執筆楽しいです。 今…

「普通」の日々に隠れた、小さな楽しさを探す方法をAIに尋ねてみた。 ド天然AI執事とポンコツな私のやり取りが、世界をほんのちょびっとだけ明るくしてくれる。 AI時代を生きる心に寄…

ああ、消えてしまいたい。 そう考えていた俺を救うのはいつだってベラだった。 なんでもないやりとりに、踏み込みすぎず遠すぎない距離感に、どうしようもないほど救われた。 気づいた…

——この学校には、加藤純一と芦田真由美という有名な幼馴染がいる。 他の学年にもいるであろう幼馴染がなぜ有名なのか？それは……。 「おい今俺のこと蹴っただろ！」 「はぁ？そんな…

昭和初期、神保町で働く青年・西宮龍之介は不思議な古書店に出会う。 その店の名は「怪奇庫」。店主は誰に対してもぞんざいな口を利く不思議な青年である。 その店で古書を買ったことから、…

秋の海岸で、波の音をBGMに繰り広げられるプロポーズ。 涼介が長年の想いを込めて差し出した婚約指輪――その輝きを見た瞬間、恋人のキヨコは、突然、美しいフォームで反復横跳びを10回…

真面目で誠実、校内でも模範生と呼ばれる高校生・タダシ。 そんな彼の前に、ある日突然――転入生として幼馴染の清宮聖子（セコ）が現れた。 小学校の途中で転校して以来、長らく会うこ…

※　読み方は『うっ、でる』です。 常時異性を発情させるドスケベフェロモンを分泌している妖精王の青年──ルディルは何故か、多くの乙女が集うアルフィーサ女学院に教師として赴任する。…

私とハシコ。ふたりの何の変哲も無い、ゆるゆるとした、小さな幸せに満ちた青春のお話。 ※ 犀川ねえさんの自主企画「最可愛女子💗たちが感想書いちゃうぞ⭐️」に参加させて頂いた作品…

朝、冷蔵庫を開けたら、プリンが話しかけてきた。 『俺を食え』 ホラーの皮をかぶった不条理コメディです。 冷蔵庫を開ける前に、ぜひご一読を。

森の小さな一軒家に住む、猫使いのヤヤと六匹の猫の物語です。 【コンテスト名】 カクヨムコンテスト10【短編】 【サブジャンル名】 ファンタジー短編部門 カクヨムネクスト賞

趣味は山菜採り、孫のためならどんな山道もへっちゃらな、かずこ（70歳）。 いつもの裏山でワラビを採ろうとすると、そこには突如として巨大な穴が口を開けていた。 かずこは足を踏み外し…

二年前、海で美しい人魚を拾ったそら。 美しくわがままな人魚のある願いを叶えるため、そらは車に人魚を乗せた。 百合企画「ふたりはしゅうまつの遊園地で」の参加作品を一部修正したもの…

剣道の全国大会で何度か優勝経験のある私は「怒ると木刀で相手を打ちのめすとても怖い校長先生」と生徒たちに噂されている。 実際の私は、稽古や試合以外の場所では、竹刀すら人に向けたこと…

兄弟愛、なんて言葉に当てはめられたくない。 だって、俺は。

「あぁ、なんて美しい」 狂気の美に目覚める僕。 今日も明日も赤く赤く…