「#和風」を含む小説

この国のある山には、神が宿っており、立派な桜の大樹がある頂上へ行ってそこで願えば、どんな願いも叶えてくれるという“夢噂”がある。 その山の麓には小さな村があり、そこに住む少年もま…

戦後の昭和30年代前半。 上総のとある里山で、倉橋あかりは狐の少年 九摩留とともに田の神山の神である加加姫のお世話をしながら穏やかな日々を過ごしていた。 茅葺屋根の素朴な屋敷での…

――季節外れの蛍は、人を“呼ぶ”。 あなたは、その呼び声から逃げられますか。 10年ぶりに帰った祖母の家。 遺品の中から見つかった、一枚の古い写真。 そこに映っていたのは――“…

何度も転生を繰り返し、鬼退治をして来た桃太郎。 桃太郎を何度も転生をさせていた神『ブッちゃん』に、「同じことの繰り返しも飽きたでしょ。私も、もう見飽きたわ」と言って、次の転生先で…

とある時代の、とある国の都。 世の中には人々を襲うあやかしが跋扈していた。 そんな中、退治人のリツは婚約者だった上司から任務失敗の責任を押しつけられたあげく、一方的に婚約破棄を言…

【毎週金曜夜更新】　人間と異なる種族、妖魔の青年・漆葉境は、とある事情から人間に擬態して大学生活を送っていたが自堕落な生活が災いし、留年の危機に陥る。大学の救済措置の条件をのみ故…

ｰｰｰ　賽の河原の赤鬼が、石積む子供に語りかける。ｰｰｰ　三味線の響きと共に、語り手は口上を述べる。果たして、救いとは…慈悲とは…　現代の浄瑠璃、ここに開幕。

【カドカワBOOKS10周年記念長編コンテスト　中間選考通過作品】 【12000PV突破感謝】 ごく普通の高校生（本人の願望）、坂城功 。彼の平凡な日常は、ある日突然終わりを告げ…

春になると必ず現れていた、白髪の着物姿の“親戚のおばさん”。 幼い私を膝に乗せ、「めんこいなぁ」と笑うその声だけは、なぜか今もはっきり覚えている。 けれど、親に尋ねても「そんな人…

落ちこぼれ陰陽学生・御饌音子（みけねこ）は、術の媒介“水晶”を握っても何ひとつ成功しない。 成功ゼロ、評価ゼロ、才能ゼロ。あだ名は“ゼロ音子”。 それでも御饌音子は陰陽寮で踏ん張…

軍病院で『死神先生』と呼ばれる医者・早戸凉花。 彼女の裏の顔は、『忍者の奥義』を受け継ぎ、影で暗殺を担う存在だった。 感情を隠し、常に「作り笑い」で周囲と距離を保つ凉花に突如告げ…

【椿之篇】 神代から続く、神とアヤカシの長い長い戦いは、時を経て人の手へと託された。人々は繁栄と安寧を享受する代償として、神の意志を代行し、アヤカシを屠る役目を負うこととなる。こ…

四つの四季の国に分けられた世界。 春の国にはたびたびよその国子供が流されてくる。 特に多いのは冬の国。 他の三つの国から忌み嫌われる国の子供は死を呼ぶと嫌われていた。 そんな中、…

千年の孤独を抱える古代の鬼が、Vtuberとして現代に降臨。最強の力を持つはずの彼が、今や「いいね」の数に怯え、「バズ」を目指す連作短歌10首です。

古代戦争によって世界が永遠に変えられてから、すでに千年以上――。 幼い頃の悲劇的な事故で下半身不随となったアフリカ系アメリカ人の少年、ダチイ・ジョーンズは、やがて世界の均衡そのも…

「貴方は義賊、私は巫女。互いに自分がやるべき事が重なった時は、協力するのも吝かじゃあないわ」 　❊❊❊ 　代々神に仕え、国の神事を行っていた巫女の家系の姫・千咲。 　天皇の趣…

祖国を滅ぼされた青年剣士が、強さを求めて様々な地方を放浪する。やがて大きな戦いにまきこまれて……。 壮大なファンタジー（になる予定）

一人の娘が昔を顧みる。幼いころ、ある女人から渡された、世にも美しい玉のことを。 それは燃ゆる「どこか」を映す玉だった。 紅蓮の光景に魅入られた幼子は、夢中になり、執着し、そして。…

かつてこの地に人は住まず、龍が棲んでいた。 それを封じ、この村は拓かれた――巫女の語る伝承を、村人たちは畏れの念とともに受け継いできた。 だが一人の女・エツは、夜ごと“龍の池”…

春の京都。私は“首を探す幽霊”に出会った。 京都へ越してきた高校生・神代雫には、 本来あるはずの“守護霊”がいない。 そのせいで、日常的に幽霊に絡まれてしまう。 そんな雫を救…