「短編 ほのぼの」を含む小説

玄関あけたら、夫が頭にサラダボウルかぶってお出迎え。 この奇行には、ちゃんと意味があった。 頭がよすぎて繊細な夫と、柔軟で広い心の聡明な奥様のお話。 お題「サラダ」で書いた短…

　戦後の町角にある小さなパン屋。店主マデリンは毎朝パンを焼きながら、孤児院の少年ジンや町の人々の日常を支えている。 　噂と混乱がちらつく世界のただなかで、彼女の焼く一口が誰かの…

いとこの彗《けい》ちゃんの手づくりの秋のレシピ〜2 洋梨のコンポート（白ワインと練乳煮）、栗のポタージュ、ゴルゴンゾーラとカボチャのリゾット

かつて冒険者だった俺は、怪我で前線を退き辺境に食堂を開いた。 だが訪れるのは人間ではなく、冒険者に討たれる寸前の“魔物”たちだった。 スライムはゼリーを見て笑い、オークは肉に涙し…

　ぽんこつメイドロボットの少女ステラの暮らしている奥様のお屋敷にはシロとハクという名前の古い双子の真っ白なロボットがいた。

村のみんなの心のよりどころ老賢人、桃の西王母など

満月の不思議な力はウサギの生きる力に影響を与えるようです…

魔法が忘れられ、科学と機械が人々の生活を支配する時代。 そんな世界の片隅に、いまだに“魔法屋”を名乗る場所が残っていた。 ――《魔法屋リゼラ堂》。 そこにいるのは、昼まで寝てばか…

　母親が死に、父親も継母と再婚したと思ったら一週間後に2人とも事故にあって死んでしまった。 　残された俺(8)はそのショックで前世を思い出す。 　父親に似た異母兄弟の義弟(5…

猫とその飼い主とのSFちっく日常コメディー。 夏目漱石の『吾輩は猫である』のオマージュ作品（ネタバレらしきものを含む）で、三人称型二人称小説の練習に書いたものです。一・三次創作…

シャインマスカットのパルフェ金木犀のシラップがけ、フランベしたオランジェ・ソースのクレープシュゼット、ドライいちじくとクリームチーズと生ハムのバゲット いとこの彗《けい》ちゃんと…

花もぐらの子トトがキンモクセイの香水を森のみんなとシェアするお話。それからキンモクセイのお酒のお話。

　とある地方都市にある公立高校。新入生の朝倉咲月は、迷い込んだ図書室で一年先輩の宵宮透哉と出会う。 　二年生で通称眠り姫、ならぬ『眠り王子』だという彼は、のんびりした人柄を好かれ…

お友達が欲しい魔女・シレネは、相棒の鴉・ビーンズの提案に従ってパンケーキ屋さんを開くことにしました。 深い深い森の奥。多分どこかの森の奥。日本かもしれないし日本じゃないかもしれ…

僕、リセルは14歳。 冒険者になって村を旅立つことに決めた。今日はその第一歩の日！ だけど幼馴染のフィオが僕の左手を握って離してくれないんだ。 いや、離してくれるけどまたすぐ繋い…

ルアーナは婚約者であるセストに、幼い頃の初恋話をした。少し嫉妬してくれることを望んでいたが、あろうことかセストはさらりと嘘を吐く。 「あ、それ、俺だわ」 もうすぐ結婚する二人の…

「どこかへ行きたい」と思った。できれば、あいつと。 旅人（休憩中）と、薬師（趣味）のふたりは、 舞い込んだ仕事をきっかけに、港町へ向かうことになる。 曇り空の下、ほんの短い旅の…