「謎解きじゃない」を含む小説

　幕末維新には未だ数々の謎が残されている。鳥羽伏見の戦いでなぜ徳川慶喜は多くの兵士を見捨てて大坂城から逃げ出したのか？　西郷隆盛はなぜ江戸城無血開城の後に薩摩に引きこもってしまっ…

二階堂は探偵だ。探偵事務所の調査員などではなく、フリーランスの私立探偵だった。 仕事の依頼はほとんど来ることが無く、収入のほとんどは週五でやっているアルバイトでまかなっている。 …

彼の名は雁杉錬。腕輪に変形する金貨を授かっていたが、それは魔術師としての能力を覚醒させる装置だった！ 『ルクス』と呼ばれる見えない通貨を入手するため、策を練る日々。 教会に勤める…

売れない小説家の卯月絢華は、丸川書店の編集者から「兵庫県北部の一家鏖殺事件」を題材にしたモキュメンタリーホラーの執筆を迫られ、窮地に立たされていた。執筆に行き詰まる中、友人の志村…

　デミザリア帝国の片田舎で地方公務員をしているトードー・アラタはある日、市民からの理不尽なクレーム対応中、帝国の司法官・ブランシェに助けられる。 　ブランシェは、アラタがかつ…

『日本政府、身代金の支払いを拒否！』 　今日のニュースはどのチャンネルもこの話ばかりだ。もちろん新聞やネットでも大騒ぎしている。邦人が拉致され、身代金を要求される事件は過去にも…

王を中心に五家が支配する、綺羅ノ国。 五家に覡（かんなぎ）として仕える十六夜家の娘、久遠（くおん）は、幼い頃から男として育てられてきた。 都では陽を司る日紫喜家の王が崩御し、素…

黒豚皇子と罵られる百蓮帝国第八皇子百蓮景界は後宮の奥深くに住む吸血公主に難題を持ちかける。吸血公主に自身の血を捧げ、代わりに百景界は難題を解いてもらったのである。 宮廷内の問題を…

本編「黎暁のエルバート」にて活躍した探偵エドモンド・クロウリーを主人公とした物語です 一際癖が強く、人とのコミュニケーションに対してどうでもよく思っている社会不適合者の彼が、 …

ラジオ放送100周年記念作品 　ある夏の日、日本の上空で「音のない雷」が光った。 　それはEMP──高高度核爆発によって放たれた、たった一瞬の電磁パルス。 　スマホもテレビもネ…

目覚めたら昭和30年――黒電話、白黒テレビ、そして赤いハチマキの学生たち！？ 令和の社畜・武井昭夫は、気づけば1955年の東京に転生していた。しかも、未来の歴史を知るチート持ち。…

異世界ファンタジー主従もの。じわ甘BLハピエン。 ――即位した王には秘密がある。 宰相の息子シアは、“夜伽役”として、人前に出てこない王の元に送り込まれた。 「俺を刺す奴がいる…

普通のJKの氷魚海ぼたんは、自分勝手な召喚士（サモナー）のアリナによって異世界にちょくちょく召喚されて、異世界の日常の謎を解かされることに。 なんでもいいんだけどさ…とりあえず…

■□■序章から終章までの纏まりからなる短編の連作です。各短編の終章までで伏線が回収されます□■□ 幽霊たちの間でささやかれる、現代に存在する奇妙な寺「妖怪寺」の噂。 そこには…

「オシマイの概念だ」 　我妻タマキは超陰キャコミュ症のネガティブ女子高生。他人怖いと教室の隅すら居心地悪く過ごす彼女は、何者でもない、そしてネガティブな自分に嫌悪し「変わりたい…

政界の重鎮、大磯　洸史郎が急死した。 遺言書の開封の立ち合いのために、三人の子どもたちが父親の邸に集まる。 全員母親が違う異母きょうだいである。顔を合わせればいがみ合う、犬猿の仲…

奇妙な噂が囁かれる図書館司書の斎藤さん。食事に誘った「俺」に彼女が提案したのは、彼女の秘密をショートストーリーに変換して当てるというゲーム。チャンスは六回、一日に一つずつ。それで…

（近世ファンタジー × 男女バディ × 死霊術） 屍体は、触媒――魔法の発動・維持に使う物質として、きわめて有用だ。 屍体が「危険物」「貴重品」として回収・管理・再利用されるよ…

これは森に囲まれたとある村の物語。村にはかつて人々を恐怖に陥れた「魔王」が封印されているという。しかし、「賢者」と呼ばれた英雄が魔王を封印し、人々はその「魔力」だけを利用して暮ら…

五日後、世界は滅びる。 黒の瘴気が大地を呑み込み、異形の群れが王都を蹂躙する。 絶望を覆す唯一の希望は――王家が封じてきた禁断の「祝福」。 だがその力は、人間性を静かに蝕む呪い…