「掌編/短編」を含む小説

詩のようななにかです。短いです。

三十歳を過ぎて初めて正社員になった男。 仕事内容も待遇も申し分なく、会社が用意した住まいには食材まで揃っていた。 男は冷蔵庫にあった銀色の食品保存袋を開け、すき焼きを作る。 人生…

　誰もいない場所に行きたい。 「またミスしてるよ。データ入力すらできんのかあいつは」 　出社して早々、隣の同僚がうるさい。

退屈な日々を送る三途の川の渡し守。ある日、彼は「愛する女と来世で結ばれたい」と熱烈に願う男を彼岸へ送る。その馬鹿正直な純情に心動かされた渡し守だったが、直後に現れた女が語る真実は…

何度も傘を盗まれてきた俺は、使用済みのワラ人形をほぐして傘に縫いこみ、釘で持ち手に呪いを刻んだ。 その他、思いつく限りの改造をほどこしたこの傘を。 できるものなら、盗んでみろよ！

「あああああああぁ……」 　奇声を上げずにはいられない。彼女の誕生日だというのに昨日のパチ、酒、キャバですっからかん。なぜ自制できないのかだって？　俺に聞くな。 ※この話はフ…

きっと、明日には紙面にして捨てられる。 少年少女が紡ぐ、退廃的純文学作品。

お題（タイトル）に沿ったファンタジーな内容のショートショートをまとめています。 基本1話完結型なので、どこから話を読んでいただいても問題ありません。 ※noteでも同内容で連載…

昼下がりのショッピングセンターに流れた、懐かしい曲 めぐり浮かぶ、あの頃の恋の記憶 超短編、掌編です

失われた日常と、残された者の祈りを描いた短編です。淡々とした描写の中に、深い悲しみと、それでもなお続いていく「生」の温度が刻まれています。

短い話の詰め合わせ。すべて一話完結。 不定期更新。

とりあえず読みましょう、話はそれからです。

　朝起きたら能力に目覚めていた。 　単体効果。 　アクディブスキル。 　任意の相手に触れてす⚪︎家のCMソングをワンコーラス歌うと対象が自身に恋心を抱く。これは永続効果である。

ずっと一緒に育った、腐れ縁の幼馴染 離れる未来なんて、考えたこともなかった 高３受験生の図書室のワンシーン 短編、掌編です

とある会社の新入社員研修。「社会人としての心構え」について、淳弥と沙苗は若手社員代表として講師を任される。そんなもん知らんがな、そもそも「社会人」って何だよ、と適当に喋る淳弥だっ…

秋の午後、澄んだ空の下で、 ひとり、時の流れを見つめていた。 それは、始まりでも終わりでもない、 静かな継ぎ目のような時間だった。

帰りの通学電車で会う人が好きだと思う まだ、学年も名前も知らないけれど 超短編、掌編です

誰も認めてくれない事に慣れすぎてしまって、自分の価値とか生きている意味とか、そんな自尊心はもう忘れてしまっていた。