踏み出せ、作家への一歩。
2,002 作品
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』にて第5回京都アニメーション大賞小説部門で同賞初の大賞を受賞しデビュー。現在刊行中のシリーズに『春夏秋冬代行者』(電撃文庫)がある。
それぞれの光を放つ宝石のような作品群ばかり、読むのが非常に楽しく、素晴らしい機会をいただけた事に感謝しています。
人の心を切り裂くもの、柔らかく包むもの、世界を照らすもの、自分の心の中を少し覗かせるもの。物語とは、人の数だけあるのだと改めて思いました。
選出は困難でしたが、最終的には書き手独自の世界観や文章の色があるもの、そして何より書いた先に居る『読者』の存在を理解している作品を選ばせていただきました。
物語をなぜ紡ぐのか? それは書きたい衝動はもちろんのこと、読んでくれる人が居るからです。貴方の『色』を、そしてそれに魅せられる『人』をぜひ大切にして欲しいと願いました。今回ご応募いただいた全ての方に、同じような祈りを抱いています。
選考に漏れた方々の作品にもそれぞれの輝きがありました。どうか諦めずに磨き続けてください。きっと輝けます。貴方も世界でひとつの宝石なのだから。
1997年読売新聞社入社。社会部では、警視庁担当など事件取材の毎日。2011年3月の読売KODOMO新聞創刊に携わると、「伝えること」の難しさ、楽しさを実感できるようになる。読売中高生新聞デスク、読売KODOMO新聞編集長などを経て、2023年2月から現職。
「繊細」。この一言に尽きるかと思います。どの作品からも、少し触れれば砕けそうな淡さが感じられました。それでいて物語はしっかりしていて心強い。とても尊いものに接した気持ちになりました。
書き手にとって悩ましいのは、「何を書くのか」と「どう書くのか」です。前者は徹底的な取材によって克服できます。後者はさまざまな読者に読んでもらう中で磨かれていくものです。
ただ、それらよりも大事なことは「書きたい」という衝動です。この衝動は、だれも侵すことのできないあなたたち自身の中にあります。この衝動が作品に命を与え、読者の心を震わせるのです。
どうか、今後も、自分の中にある「書きたい」という衝動を正直に見つめ、作品を紡ぎ続けてほしいです。
テックウインド株式会社 PM二部 プロダクトマネージャー。2012年テックウインド入社より現部署に所属し、ゲーミングチェアブランド「AKRacing」の日本展開にかかわる。
高校生の皆様に瑞々しい感性でひたむきに打ち込むことの大切さを物語に描き出してくれることを期待し、AKRacing賞では「集中力」をテーマにいたしました。
集まった作品の中には学業や部活動を舞台にしてテーマに真っすぐに挑んだ作品もあれば、テーマを自分なりに解釈したうえで自分の物語世界を広げている作品もあり、高校生の発想の豊かさに強く感動いたしました。
AKRacingゲーミングチェアは、究極のゲーム競技用チェアを追求して生まれた製品で、作品の執筆においても画面に向き合う身体への負担をやわらげることで、集中力が続きます。受賞された皆様はもちろんのこと、ご応募いただいた皆様全員に今後も引き続き素晴らしい集中力を発揮いただき、作品作りに勤しんでほしいと願っています。
今回参加させていただいたご縁にお礼を申し上げます。ありがとうございました。
中央公論新社入社後、文芸ジャンルの書籍編集者として勤務。2014年3月筑波大学社会人大学院にてMBA(経営学修士)取得。2016年3月KADOKAWA入社、カクヨム編集部に配属され、2017年2月より現職。
今年の応募作も素晴らしかったです。作品はコメディからシリアス、現代から未来、異世界からSFまで幅広い作品が投稿されていました。ロングストーリー部門ではキャラクターが描けていて、物語の構造がしっかりした作品が、ショートストーリー部門ではアイディアの閃きをきっちり物語に落とし込んだ、甲乙つけがたい作品が多かったです。参加者のみなさんの物語に託した想いが、技術に裏打ちされてはっきりと伝わってきました。みなさんの創作世界を感じられて嬉しく思います。
その中から受賞作品を選ぶのは、喜びであり苦痛でもあります。今回も絶対読んでほしいと太鼓判を押せる作品を選出でき、ほっとしています。
受賞者、そして参加者のみなさんが、これからも創作を続けてくださること、そしてまたみなさんの作品を読めることを楽しみにしています。
※掲載の並びはペンネーム五十音順となっております
高校生のみなさま、多数のご応募ありがとうございました。
「【高校生限定】カクヨム甲子園2023」の中間選考の結果を発表させていただきます。
多数の力作を投稿してくださった皆様、並びに作品を読んでくださった皆様には、改めて深く御礼申し上げます。
※掲載の並びは作品のコンテストへの応募順となっております