このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(345文字)
読み終わって思わずため息をついてしまった…美しすぎて。宝石のような、美しい言葉をこれ以上ないチョイスで並べられた風景と心の動きは、ただただ綺麗。この方の長編も読みたくなった。これで高校二年…(汗)冗談でしょ?末恐ろしい…
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(313文字)
手紙で綴られる心と音の物語。ふたりは音楽の世界で、ともに夢を目指す。私の中の『歌』と、想う彼女の『ピアノ』とが、どこまでも続く青空へ上っていくシーンは秀逸。ふたりを繋ぐもの、耽美なる音と、言の葉に、想いをよせて。
あるピアニストと歌手の物語。綴られる手紙の文面とともに、彼女との記憶が蘇える。〝窓に切り取られた空は澄んだ光に満ちていて、煩いくらいに青色だ。〟なんて素敵な表現なんだろう、と思います。読む芸術、まさに文芸。跳ね上がるピアノの音色のように。響き渡る歌声のように。美しさ際立つ物語です。
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