息をのむほどに美しい描写

あるピアニストと歌手の物語。
綴られる手紙の文面とともに、彼女との記憶が蘇える。

〝窓に切り取られた空は澄んだ光に満ちていて、煩いくらいに青色だ。〟

なんて素敵な表現なんだろう、と思います。読む芸術、まさに文芸。

跳ね上がるピアノの音色のように。
響き渡る歌声のように。
美しさ際立つ物語です。

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