概要
大きな葛籠はお化けの葛籠。小さな葛籠も、お化けの葛籠。
葛籠を開ければ、百鬼夜行が練り歩く。
欲張って貰った大きな葛籠も、遠慮がちに
受け取った小さな葛籠も…開けて仕舞えば
お化けが出ます。
欲張って貰った大きな葛籠も、遠慮がちに
受け取った小さな葛籠も…開けて仕舞えば
お化けが出ます。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!非日常の美しい文章の中に潜む上質なホラーをご堪能ください
朔風払葉に浮かび上がる鬼火の風情の調べ。
芳烈で馥郁たる白香が魅せるクチナシの真実。
宓(ひっそ)りと、
闃(ひっそり)と、
赫黯(あかぐろ)い、なにかが……
すべてを語るには枚挙にいとまがないが、強いて挙げるなら難読漢字や当て字が特徴的だ。
おどろおどろしさや禍々しさを醸し出す独特で退廃的な美しさにホラーの魅力を感じる。
多少の読みにくさはあっても、それらを取り去っても夏の涼として味わうには十分価値を秘めた上質なホラー短掌編集。
あなたも愈々(いよいよ)か。
受け取った葛籠(つづら)を開ける時がくるとは。
願わくば、あなたの知っている世界が暗転しないことを祈る。