別に何かあるわけでもない椅子に恐怖を覚えた。「何もない」、だからこそ空想が浮かぶ。少女の絵、古びた家、全てが人間の妄想を掻き立てる物ばかり。椅子に座った少女。何を投げかけているのか?何もない。それが人間にとって一番の恐怖。
嘗て、子供の頃に作った 秘密基地 は雑木林の中の半ば崩れかけた廃墟で、何かの施設だったかも知れない。 堆く積もった埃に、蔦の絡まる鉄骨に薄汚れた紙切れ。 四角い部屋の中にある 小さな 椅子ただそれだけの光景なのに 何故か足が竦む。余りにも場違いな椅子は扉の方を向いていた。誰も座ってはいない。けれども何故か 憚られた。逃げる様に廃墟を後にして大人になった今でもずっと覚えている。それは、情景として残っている。 今も ずっと。
誰でも、特に、子供時代に、秘密基地に憧れた事が有りますよね。いつもの、二ノ前先生の、独特の、雰囲気を醸し出して、この物語は進んで行きます。ですが、それで終わらないのが、二ノ前先生の作品なのです。さて、今回は、どのような、怪奇な話が待っているのでしょうか?いつもいつも言っておりますが、二ノ前先生の作品に、外れは、無いのです。是非とも、この不気味な雰囲気を味わって下さいね。暑い夏の夜に、ピッタリの作品なのですから。
危険を顧みず足繁く通い、薄暗い階段や崩れた天井、散乱した瓦礫の中を冒険していたある日――雑木林の奥にある廃墟を “秘密基地” として探検する子どもの無邪気さと、荒れ果てた建物の不穏さが絶妙に重なり合う作品です 🌲🏚️静かで淡々としているのに、最後に強烈な余韻が残るホラーでした 🖤🌙
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