感情を数式のように捉えようとする主人公が、少しずつその枠組みの外に引きずり出されていく過程が、とても丁寧に描かれています。論理的に整理しているはずの思考が、物語が進むにつれて噛み合わなくなり、「わからなさ」が静かに積み重なっていくのが印象的でした。内面の変化だけでここまで引き込まれるのは、構成と描写の巧さゆえだと思います!感情を言語化・構造化するタイプの恋愛描写が好きな読者には、静かに深く刺さります!
数式と感情がだんだんズレていく様子が斬新なタッチで描かれていて、青春百合作品の中で新たな世界を見せてもらいました。
恋を観測・計算で理解しようとする理屈屋主人公が、思い通りにいかない“感情”に少しずつ追い詰められていく構成がとても巧いです。知的でロジカルなのに、読み進めるほど不確定要素が増えていくのが面白い。これ、男主人公だと生々しくなりがちな思考回路を、百合だからこそ柔らかく読ませてくれます。派手な展開はないのに、心理の動きが気になってページをめくってしまうタイプ。理屈っぽい恋愛描写が好きな人、ぜひ一度読んでみてほしい作品です。
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