5話 F=一緒に過ごす時間の調整
放課後の図書室。
S=2、C=2、T=2、F=0、恋人指数6。
少しずつ安定・親密に近づいたが、F=一緒に過ごす時間が短いため、まだ完全ではない。
今日はFを増やす日だ。
——長く一緒に過ごすことで、彼女との距離を自然に縮める。
「綾音、今日、図書室で少しだけ勉強していかない?」
微妙に声のトーンを柔らかくし、距離感も意識する。
「うーん…いいけど、ちょっとだけね」
——少し距離を置くけれど、拒絶ではない。
F=0→1に微増。小さな前進だ。
机を並べてノートを広げる。
私は彼女の隣に座り、ペンの位置や教科書の置き方も慎重に調整する。
——近すぎず、遠すぎず、自然な距離を保つ。
綾音は時折私をちらりと見るが、表情は少し緊張している。
——Fを増やすには、彼女が安心して過ごせる空間を作ることが重要だ。
「ねえ、この問題、こう解くのはどうかな?」
一緒に問題を解きながら、自然に会話を増やす。
——Cも少し上昇し、Fの効果を最大化。
時間が経つにつれ、綾音の肩の力が少し抜ける。
微笑みも、昨日より自然だ。
——F=1→2へ。長く一緒に過ごすことで、恋人指数がさらに上がる。
しかし、完全に甘えるわけではない。
彼女は時折ノートに目を落とし、距離を保つ仕草を見せる。
——心理戦はまだ終わらない。
「綾音、今日はありがとう」
私が軽く微笑むと、彼女も微笑み返す。
その小さな笑顔が、心の距離を少し縮めてくれる。
ノートに記録する。
「S=2、C=2、T=2、F=2…恋人指数8」
——安定・親密の範囲に到達。
まだ完全な信頼には届かないが、大きな前進だ。
夕日の差し込む教室で、綾音の微笑みを見ながら、私は次に何を試すかを考える。
——小さな駆け引きと時間の積み重ねが、強い信頼に変わる日も近い。
今日もまた、恋人の方程式は少しずつ動き、私たちの関係を育てている。
——距離は縮まった。でも、まだ完な心の開放は先の話だ。
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