第5部1話 新婚生活の始まり

春の朝、柔らかな光が寝室のカーテンを通して差し込む。

新婚初日、智鶴と綾音はまだ少し緊張しながらも、互いの存在を確かめるように朝の時間を過ごしていた。


——家族指数の初期設定:

L=1(愛情表現は時々)、T=2(時間は多め)、S=1(サポートは普通)

まだ生活リズムに慣れていないため、完全な仲良しには届かないが、少しずつ積み上げていく段階だ。


「智鶴、朝ごはん、何がいい?」

綾音がキッチンで柔らかく声をかける。


「うーん…和食でも洋食でもいいよ」

智鶴は布団から起き上がり、まだ少し眠そうに答える。


キッチンに立つ綾音の後ろ姿に、智鶴は思わず見とれてしまう。

——L=愛情表現、少しずつ増やしていこう。

「今日から一緒に生活するんだな…」心の中でつぶやきながら、自然に手を伸ばし、綾音の肩に軽く触れる。


「ん…智鶴、もう起きたの?」

振り返った綾音は少し微笑む。

——この微笑み一つでL=1が少し上がる瞬間だ。


朝食の準備は二人で分担する。

綾音が卵を焼き、智鶴がご飯をよそう。

——S=サポート度、まだ普通だが、こうして自然に助け合うことで少しずつ上昇する。


テーブルに座り、二人は静かに朝食を楽しむ。

「昨日の夜は少し緊張したね」

「うん、でもこうやって一緒に過ごせると落ち着く」


T=時間の共有が多く、自然に会話も弾む。

笑い声が小さく部屋に響くたび、家族指数が少しずつ上がっていく感覚があった。


朝食後、洗い物を分担しながら、二人は生活のルールや役割を相談する。

「洗濯は週に二回でどうかな?」

「うん、それでいいと思う」


小さな取り決めや確認を重ねることで、S=サポート度も自然に安定していく。


午前中の家事が一段落し、リビングでコーヒーを飲みながらソファに座る。

「これから毎日、一緒に過ごすんだね」

「うん、最初は慣れないことも多いけど、一緒なら楽しいよ」


互いの目を見つめる時間が増えるたび、L=愛情表現が少しずつ積み重なっていく。

——家族指数は初日から3〜4、普通の範囲だが、確実に仲良しへの道を歩んでいる。


午後、二人は買い物に出かけることにした。

スーパーでの買い物も二人で分担し、冗談を交わしながら進める。

「これ、今日の夜ごはんにしようか」

「いいね、じゃあ私が切るね」


小さな日常の積み重ねが、家族指数をさらに高める。

——助け合い、時間の共有、愛情表現。すべてが少しずつ重なって、二人の絆を強くしていく。


帰宅後、夕食を一緒に作り、片付けを終えると、夜の静けさが二人を包む。

「今日一日、楽しかったね」

「うん、明日もこうやって一緒に過ごせるといいな」


ベッドに入る前、智鶴はそっと綾音の手を握る。

「おやすみ、綾音」

「おやすみ、智鶴」


——初めての共同生活はまだ不慣れで、家族指数は6には届かない。

しかし、L=1→1.5、T=2、S=1→1.5と少しずつ上がっていくのを感じながら、二人は穏やかな眠りに落ちる。


春の夜、二人の呼吸が揃い、家族としての一歩目が静かに刻まれた。

——新婚生活の始まり。これから続く毎日が、二をさらに仲良しにしていくのだ。

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