概要
花が語るのは、冬の一幕
冬に咲く花に纏わる掌編を三つ。
それぞれの花言葉は、
「枇杷」 密かな告白、あなたに打ち明ける、温和、など
「侘助」 控えめ、簡素、静かなおもむき、など
「梅」 忠実、高潔、忍耐、など
よろしければ、お好きな花からどうぞ。
少しでもお楽しみいただければ、幸いです。
それぞれの花言葉は、
「枇杷」 密かな告白、あなたに打ち明ける、温和、など
「侘助」 控えめ、簡素、静かなおもむき、など
「梅」 忠実、高潔、忍耐、など
よろしければ、お好きな花からどうぞ。
少しでもお楽しみいただければ、幸いです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!命が終わりを迎えるからこそ、せめて美しく咲き誇りたい
最期の最期を、「美しく咲かせる」ということ。そんな美意識に満たされた、強く心に沁みてくる短編集でした。
「枇杷」をめぐる、鬼と娘とのやり取りを描いた物語。
「侘助」では、生贄として供される一人の娘の物語。
「梅」では、その美しさゆえに山神のもとへと捧げられる若者の物語が。
どの物語でも、「その命の最期」について触れられている点が特徴的でした。
命が終わる時。命を奪われる時。その時に何を想うか。
普通な怖い、避けたいというような感情が想起するかもしれません。しかし、本作の主人公たちは「命の終わり」に関して恐怖を覚えるより先に、「その終わり方の美しさ」に想いを馳せる。
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