円環サンクチュアリ

天才的な頭脳と魔法の才を持ちながら、周囲の理解を得られず、リザンは孤独に過ごしていた。
16歳になり、世界一とうたわれるアマルナ魔法学院へ入学する。
寮では早速クセ強な三人と同室になった。

未知の魔法生物と信頼関係を築き、自由すぎるカヴィル。
体力お化けで正義感が強いラムゥ。
エルフのような見た目でマニアックな魔法を極めるジャジ。
三人と共に、魔法使いとして最初の一歩を踏み出す。

リザンの秀才ぶりはあっという間に学院中に知れ渡り、一目置かれるようになる。
小さな恋が、友人を思う心が、やがてリザンを禁術へと導いていく。
その扉に手をかけた時、選択を迫られた彼らが選んだ道は——。

後に魔法に悲劇と変革をもたらし脅威の存在となる、大魔法使いリザンの始まりの物語。