迷宮の子/蝉川夏哉

作者 カドカワBOOKS公式

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★★★ Excellent!!!

 物語は、地下迷宮の奥深くで『狗使い』という職業につく少年が、少女戦士と共に地上を目指すという簡単な構図。
 なのに夢中になってしまうのは、緻密に構築された世界でのリアリティある描写、そして凶悪な魔物のいる地下迷宮の中で、生にしがみ付く登場人物達の真に迫る姿があるからだと思います。

 売れっ子のプロはやはり凄いものをお書きになるな、と舌を巻きました(>_<)
 そして書く人間としては、とてもいい刺激にもなりました。

 おもしろさは保証済み。皆さまも是非(⌒∇⌒) 

★★★ Excellent!!!

ダンジョンモノ。
そう書くとなんだか軽いもののように感じてしまうのは、最近そういうものが多いからだろうか。
とにかく。
これは中々薄暗い物語である。
所々に笑えるシーンが、ない。基本シリアス。ずっとシリアス。
肺を鷲掴みにされて、胃を握りつぶされてしまったような緊張感が、この作品を読んでいる間漂っている。
これは面白い。
まだ途中までしか読めていないが、最後まで読んでいきたい。

★★★ Excellent!!!

薄暗く、湿ったダンジョンに篭もった、血と臓物、死と暗闇の匂いがする。
無駄な部分を削ぎ落とし、想像力を喚起させる文章力も圧倒的。
かつてウィザードリィにハマったおっさん連中なら間違いなく即死する、そういう作風です。超オススメ。

★★★ Excellent!!!

(3章まで読了済みです)ハラハラわくわくしながら3人?の脱出劇を追いかけてます。奴隷の少年、相棒の狗、そして才能を秘めた冒険者の少女とそれぞれ危うさはありますが力を合わせてなんとか迷宮を抜け出して欲しいです!
居酒屋のぶも面白いですがこの小説も続きが気になります!また読み進めたら感想書きに来ますね!

★★★ Excellent!!!

薄暗い迷宮の奥深くで、敵同士ともいえる程に立場の違う少年と少女が出会い、たった一つの命を賭けて地上への脱出を目指す。

少年の相棒の狗(犬)の存在よりも、迷宮が作られた理由や、そこに仕掛けられた罠などを維持していく人物像を主眼置いて描いてる所が気に入っています。主人公もその目的の為に買われてきて使い捨てられる少年奴隷(狗使い)の一人。

ダンジョン飯的な場面やウィザードリィ的な仄暗い雰囲気も含めて、今後の展開を楽しみにしています。

★★★ Excellent!!!

蝉川先生の作品は本作と異世界居酒屋「のぶ」しか読んでいないが、これまたさじ加減が絶妙であるとしか言えない。何のさじ加減かと言えば、”ほのめかし”である。架空の世界を舞台としていながら、その設定はすんなりと読み手の頭に入ってくる。しかしそれでいて読み手から想像力を働かせる余地を奪うわけではない。むしろ空想は広がる一方であり、読むにつれて期待が高まるのが抑えられない。これは”ダンジョン”という王道的な単語を呼び水に舞台設定の下地を作ることで間口を広げ、<愚帝の霊廟>や<狗使い>といった独特のキーワードで読み手を捕らえて離さない、ということなのだろうが、見事に捕まってしまった!と言わざるを得ない。
やや固い文体と、今はまだ最序盤で説明要素が少し多いかもしれない。そんなところはライトな作品に慣れ親しんでいる諸兄には一歩引かれるかもしれないが、これは読み続けていく価値のある一作であると、私は断言しよう。

★★★ Excellent!!!

読んですぐ引き込まれる丁寧な描写と、緊迫した展開。
外来語を極力意識させないルビの振りに、作者さんの拘りを感じます。
追われるものと、追うものの視点からのそれぞれの思惑が交錯して、少しでも気を許すと終わってしまうような緊張感がたまりません。
続きがとても、楽しみです。

★★★ Excellent!!!

迷宮奴隷の少年。仲間を失った冒険者の少女
脱出できなければ長くは生きられない。襲ってくる魔物や大人たち。
胃が捩れそうな状況の中なのに、淀みなく読み進められる。
読者は、右に左に、上に下にと迷宮の中を連れまわされすでに方向感覚もないのだが、きっとくぐり抜けられると信じているのは、ラヴリドが尻尾を振ってくれるからだ。
どんな迷宮にだって、信頼と忠誠を捧げてくれる犬がいるなら大丈夫(だと思いたい)
だって犬かわいい!

★★★ Excellent!!!

文字使い一つとっても、
作者さんのこだわりが伝わってきて、
読者としては期待値が高まります。
愚帝? どんな存在?
アリル君の実の親って?
色々気になりますが、後の楽しみです。

バターと肉のたっぷり入った麦粥って、
リゾット風の何か、なんでしょうねえ……
読んでいて、おなかがすきました。

更新、楽しみです


★★★ Excellent!!!

『異世界居酒屋「のぶ」』や、『邪神に転生したら~』の蝉川夏哉先生の新作は、ダンジョン脱出物であった。

 ダンジョンと言えば、トルネコの不思議のダンジョンやら、風来のシレンやらの、いわゆる、ローグライクゲームと呼ばれるものがある。
 この手の”ダンジョン”、潜るだけなら結構潜れるのだ。
 ただ、帰る事が難しい。
 どれだけ潜って、どこまでで帰還するか。

 それに少しでも失敗したら――ゲームオーバーである。

 それに似た、シビアな妥協なしの”空気”を、この作品からは感じとれる。

 ヒロインエナは、ゲームオーバー一歩手前で、主人公アリルと出会うことが出来た。
 これからどう脱出するのか、追手をどうかわすのか、毎週が楽しみでならない。
 期待大である。

★★★ Excellent!!!

先が気になるほど面白い。

蝉川先生の作品は世界設定は架空のものであるが、そこに作られた文明や社会、人々は常に現実以上に現実的である気がする。

迷宮や魔物、魔法が当たり前の世界に置いて、弱者である主人公が生き残る為に現実的思考を駆使して立ち回る、そんな物語になるだろうか。

しかし描写上はともかく、行動だけ見るといささか主人公が冷静すぎる気もしないではないが、だからこそ先が気になるのだろう。
これだけ冷静で知識もある主人公が、新しいパートナーを得てどう迷宮を生き抜いていくのか、またどのような危機にさらされるのか。次回以降も楽しみに待ちたい。

あといぬかわいい。

★★★ Excellent!!!

 最初は難解語の羅列にびっくりするものの、さすがはお上手。
 しっかりとスラスラと読めます。
 <愚帝の霊廟>から主人公の狗使いはヒロインと共に脱出を計画し、実行に移してから段々とスピードが上がっていきます。
 迷宮の細部や使用する道具にまでこなれた描写があり、怪物が顕現する前の出現する靄など臨場感たっぷりです。
 かつての仲間たちは皆、脱出に失敗。迫りくる大人たちの追跡から逃れ、無事に地上を辿りつけるのか。
 バターたっぷりの麦粥が貴重でなくなる日がくるのか。
 楽しみに待ってます。

★★★ Excellent!!!

迷宮の中で光に触れず生きて来た狗使いの少年が、ある日の少女との出会いを切っ掛けに旅立ちを決意する物語。

恐らくは主人公たちの生命その他を顧みる者は皆無に近いハードなスタート地点から展開する、本来ならば相容れない、光を求める二人と一匹の旅の道行き、果たしてどんな旅路になるか。暫時この場に御目を留めて、どうぞ一読、ご検討あれ。