迷宮の中で光に触れず生きて来た狗使いの少年が、ある日の少女との出会いを切っ掛けに旅立ちを決意する物語。恐らくは主人公たちの生命その他を顧みる者は皆無に近いハードなスタート地点から展開する、本来ならば相容れない、光を求める二人と一匹の旅の道行き、果たしてどんな旅路になるか。暫時この場に御目を留めて、どうぞ一読、ご検討あれ。
蝉川先生の作品は本作と異世界居酒屋「のぶ」しか読んでいないが、これまたさじ加減が絶妙であるとしか言えない。何のさじ加減かと言えば、”ほのめかし”である。架空の世界を舞台としていながら、その設定はすん…続きを読む
迷宮奴隷の少年。仲間を失った冒険者の少女脱出できなければ長くは生きられない。襲ってくる魔物や大人たち。胃が捩れそうな状況の中なのに、淀みなく読み進められる。読者は、右に左に、上に下にと迷宮の中…続きを読む
『異世界居酒屋「のぶ」』や、『邪神に転生したら~』の蝉川夏哉先生の新作は、ダンジョン脱出物であった。 ダンジョンと言えば、トルネコの不思議のダンジョンやら、風来のシレンやらの、いわゆる、ローグラ…続きを読む
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