こだわりのある迷宮奇譚
- ★★★ Excellent!!!
最初は難解語の羅列にびっくりするものの、さすがはお上手。
しっかりとスラスラと読めます。
<愚帝の霊廟>から主人公の狗使いはヒロインと共に脱出を計画し、実行に移してから段々とスピードが上がっていきます。
迷宮の細部や使用する道具にまでこなれた描写があり、怪物が顕現する前の出現する靄など臨場感たっぷりです。
かつての仲間たちは皆、脱出に失敗。迫りくる大人たちの追跡から逃れ、無事に地上を辿りつけるのか。
バターたっぷりの麦粥が貴重でなくなる日がくるのか。
楽しみに待ってます。