ロジスティックとは軍事的な物流を合理化する流れ示す単語である

 戦記物ですが珍しいことに兵站(兵隊の食事)に着眼点が置かれたものです。

 ストーリー的には一話に出てくる王族将軍レオの士官学校の同輩であり友達のルテリエが主人公。

 どちらも平民ではなく、戦地においては兵を指揮する立場にある貴族階級である。

 レオは王族で華々しい地位にいるが、ルテリエは家柄は立派だがやや貧窮しており、貴族としてそこまで裕福とは言えない生活を送っていた。

 過去を掘り起こせば共に士官学校時代は優秀な成績を修めたものの、ルテリエだけは上層部の受けが悪くして閑職に追いやられ、倉庫番を務めていたが自国の窮地に対して、レオと共に立ち上がる……いわば救国の王道ストーリーといえます。

 作者さんは昔から結末までしっかり描写するので二話、三話、四話と読み進めてみると登場人物のイメージがきちんと結ばれていくので読んで損はありません。

 楽しみにしています。

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