東京ダンジョンマスター〜社畜勇者(28)は休めない〜

作者 三島千廣

異世界元勇者、社畜となっても、二度目の冒険活劇へ

  • ★★★ Excellent!!!

 物語の始まりはお姫様とメイドが、世界を救った元勇者(主人公)を追い求め、我らが現代社会におもむくというもの。

 レンジでチンして召喚魔方陣が弾け飛びます。

 序盤は安心展開です。

 美少女とイチャイチャしたり、えっちなDVDがファイヤーされたりします。

 4話目からストーリーの異変要素が入り込みます。
 予兆であるスライム捕食事件。

 5話から退魔機関なるものが出現。
 JK巫女である紅ちゃん(ツンデレ)と、管狐(くだぎつね)の外道丸が登場します。

 ちなみに管狐とは、筒(つつ)の中に入っている動物のことです。

 イメージ的にトコロテンみたいなイタチ(orキツネ)ですね。
 作中ではよくクビをしめられる白いイタチとなります。戦闘用ではないですが、テンション上がると魚みたいに跳ねたりするんで、愉快なマスコットキャラです。

 八話目で秋葉で列車がねじくれる大事故が発生し、一気にストーリーが加速していきます。

 多数のロムレスモンスター群と秋葉原駅(ダンジョン化)。

 10話で勤め先がファイヤーされたりする悲劇もありますが、異世界も救ったのなら、現代社会に巻き起こった異変も救うのが勇者の務め。

 そんな命がけの仕事を、日当2万で働かされます。

 カズサ(主人公)をだまくらかした紅ちゃんも、色々と背景があったりと深めなキャラクター像。

 迷宮探索で和風と西洋風の魔術的要素が絡まっていくのは、なんだかんだで楽しいものです。

 パーティーメンバーも元勇者(聖剣遣い・強化系魔術)。メイド(元神官騎士)。プリンセス(召喚魔術)。巫女さん(退魔系)と多彩です。

 ダンジョンで色んなモンスター……たとえば、ソードイルカやシールドイルカや、トライデントを持つイルカ皇帝が出てきたりと、いちいちセンスのある文章かつ精緻に冒険物語がつづられていきますので、お勧めします。


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