嫁取りマギウス

作者 三島千廣

第二の人生は名門魔道士の家系。だが、本筋は嫁取り物語

  • ★★★ Excellent!!!

 憑依型の輪廻転生をしても、性根のひきこもり体質は変わらず、魔術の研鑽だけに身を捧げる主人公。

 家系の呪縛からは逃れられず、二十歳にして結婚という転機が訪れ、アリシアという美少女を貰うが……彼女には彼女の事情があった。

 周りが主人公にゲロ甘いので、ストレスフリーで淡々と進むかなーっと思って油断していたところからの嫁さんの変貌ぶりというか、「えっ?」って言いたくなる急降下には驚きますが、起伏のあるストーリーに引き込まれます。

 外界に戸惑いながらもデートっぽいものをしたり、パパンとママンが夫婦喧嘩し、逃避行の最中に畜生働きの盗賊に襲われるなど、色々とドラマがありつつもさらさら読めていきます。

 終盤では主人公がアリシアとの確執(難事)を片付けにメイドのノエルと一緒に旅立つのですが、きちんと行先でも水賊とやり合って成長していたり、嫁さんの実家には退屈させない素敵なゲス役もいます。わかりやすい悪党成敗はいいですよね。

 敵役と決着をつけても更にもうひとひねり。人間、なかなかうまくいかないものでした。

 世情の困難がありつつ、最後には吃音症は治らずとも、男を見せるのでハッピーエンド。基本的に主人公はめっちゃ強い。

 面白かったです。

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