告白は一度しか許されない学園～「好き」を伝えられるのは、たった一度だけ～

桜ヶ丘学園には奇妙な校則がある。
「告白は生涯一度きり。失敗したら相手の記憶から消える」

告白権を手にした藤宮陽太（16）は、幼なじみの月城詩織への想いを伝えられずにいた。
しかし詩織は突然「転校する」と告げ、姿を消してしまう。
翌日、クラスの誰も彼女を覚えていない。

唯一の手がかりは、左手薬指の青いインクの跡と、銀色の髪飾り。
満月の夜、半透明の姿で現れた詩織から衝撃の真実を聞かされる。
「私、告白に失敗したの」

消えゆく詩織を救うため、陽太は30日間の期限付き告白権に全てを賭ける。
クラスメイトたちの協力、恋のライバルの出現、そして明かされる告白ルールの秘密――

これは、たった一度のチャンスに青春の全てを懸けた、切なくて温かい恋の物語。