概要
私は、火星に行けない。
ある日の夜に見た一本の動画。そこには火星の荒野が映っていた――宇宙の遥か向こう、現代の人類が決して辿り着くことのできない場所。探査機のカメラごしに映った景色に心惹かれた高校生の“私”は、それから意識だけが探査機とリンクしていく。やがて現実の精神と意識にも影響があらわれ、“私”の日常は緩やかに変化していく。混濁した一人称で描かれる、少しだけ不思議な幻想的オフビート日常小説。
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