概要
それから13年後。
彼女の娘であるエリゼは、母の背中を追い、竜騎士としての力を磨いていた。
ついに迎えた神器の授与の日、エリゼは不思議な夢を見る。
「私を探しに来て。塔の一番上で待っている—。」
「お母さんはこの塔にいる—。」
そう確信したエリゼは、仲間たちとともに塔へ挑む決意を固める。
竜騎士の少年少女の熱き挑戦が今始まる—!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!王道ファンタジーここにあり!
全部読んだ感想になります。
伝説の竜騎士アリエスに憧れる少女エリゼが、仲間と共に「セプテントリオの塔」に挑む物語。
王道ファンタジーの形をとりながら、母との絆や仲間との信頼が物語に厚みを与えていて、つい夢中で読んでしまいました。
序盤の神器授与の儀式は、儀礼的な場面でありながら、それぞれのキャラクターの個性を丁寧に描いていて印象に残りました。
特に「武器に宿る個性」が、持ち主の歩み方と自然に重なっていくところは好きです。
塔での試練は戦闘だけでなく、選択を迫られる場面が多い。読んでいて「私ならどうするだろう」と考えてしまう場面がありました。
エリゼの真っ直ぐさと、それを支える仲間たち…続きを読む - ★★★ Excellent!!!神器が映す心、塔が試す絆。──まさに、これぞ成長譚の真骨頂。
この作品のいちばんの魅力は、なんといっても戦闘描写の迫力と美しさ、そして完成度の高さだと思います!
ただ派手なだけでなく、視覚的な演出の精緻さと戦術・心理戦・連携といった要素がしっかり組み込まれていて、
「どう勝つか」に至るまでの思考や葛藤、選択の過程にまでドラマがありまるで映像が脳内に流れ込んでくるような臨場感があります。
物語全体としては、“若者たちの成長物語”という王道をベースにしつつ、
そこに神話的なスケール感やキャラの心の動きのリアルさがしっかり重なっていて、
読んでいてとても満足感のあるファンタジー作品になっています!
「神器」がキャラクターの心そのものを映すという設定もす…続きを読む - ★★★ Excellent!!!純粋なわくわく感を、ストレートに味わいたい方へ。
迫力のある格闘描写に始まり、平穏な日常、まだ見ぬ試練の訪れを予感させる、
シンプルでいて、水のように自然と流れる展開。
キャラクター同士の会話ひとつとっても、その光景が自然に浮かんできて、
じゃれ合うような彼女たちの関係性に、こちらも思わず頬が緩みます。
その彼女たちがそれぞれに神器を手にするシーンは熱い冒険心を感じながらも、
美しく幻想的で、それだけでも読みごたえがあります。
15話現在、物語は、水の流れから、風の訪れを示唆する展開を迎えています。
「塔の一番上で待っている—。」
その言葉に託された、意味とは。
続きが気になる作品です。 - ★★★ Excellent!!!竜騎士の神器とその母親を求めて
竜騎士の母アリエスを探す主人公のエリゼたち。アリエスは現在行方不明。残されていたのは画面越しの映像。闘技場で圧倒的な戦力を発揮し、敵と戦う竜騎士として洗練された英姿だった。
それは生ける証なのか。長きにわたり刮目してきたであろうエリゼたちの憧れの存在となっていた。
竜人様から神器を授かるため竜骨山を目指す前夜、エリゼは不思議な夢を見る。
夢の中で母アリエスから告げられた『塔の一番上で待っている』意味深なフレーズが尾を引く巧みな構成。同期の仲間に問うても実の塔は存在しない。塔の意味する場所とはどこなのか。
まるで、何か見えざる存在の支配が未来への眼差しに霞み出し、その先へと導かれるようなス…続きを読む