気持ちのいい読後感が残っています。ゆったりとした穏やかな空気感の中訪れたお客さん、そのお客さんである少女に授けた物は特別だけど、みんなが持てるものでした。温もりとキュンキュンする心でいっぱいになりました。
主人公と師匠が営む魔法薬専門店に、惚れ薬を求めて少女がやってくる──という導入の本作品は、しっとりとした叙情に溢れた短編だ幼馴染みの男の子を自分に惚れさせようとした少女に必要なのは、惚れ薬ではない師匠が少女に作ってあげたのは、「勇気の出る薬」だったほんの八千文字程度の短編であるにも関わらず、よくまとまっており、オチも秀逸で心温まる主人公と師匠の二人で一話完結型の連載をしてほしいくらいだ※アカウント利用停止措置を受けたため、本レビューは再投稿となります
魔法薬を売ってるお店ではいつも「僕」がかいがいしくお店と師匠の世話をしています。師匠は魔法薬を作らせれば凄腕なんだけど、それ以外は……。
童話の様な文体で、絵本の様な挿絵が似合いそうな雰囲気の作風でした。
素晴らしい短編異世界ファンタジーです。タグにラブコメと入っていますが、恋愛よりも人生のマインドの方に重きがあるような気がします。短編なので具体的な事は書けませんが、「人を変えるより、自分が変わって行動しよう!」という教訓を改めて認識させられる気がします。キャラクターもしっかり作られていますし、起承転結も文句なしです!短編で満足感を味わいたいならこれ! ぜひ読んでみてください!
混じり気のない、ただ何気ない描写とキャラクターの感情が直に伝わる素敵な短編です……!主人公視点で童話のように語られて進んでいき、一瞬で世界観に惹き込まれてしまいました。少女が師匠の言葉と、「勇気の出る薬」に勇気をもらう物語。普段は子供っぽい師匠も、強い芯を持って、少女に接している姿が印象的でしたね。弟子である主人公の、師匠に対する想いが時折垣間見えて、それも素敵だなと感じました。特に最後の「勇気の出る薬」を弟子が飲んでしまうシーンは秀逸でしたね。とても優しい物語でした。ぜひ読んでみてください。
こういうのが読みたかったんだよ!安楽椅子探偵モノに近いかも!みんな読むと良いよ!
童話やお伽話の雰囲気が漂う短編です。弟子の視点で地の文も進みますので、話を読んでいると言うよりその場で聞いている感じです。人の心を変えるよりも自分が踏み出さなければ望んだ結果は得られないという教訓めいた、それでいて人生の真理をお師匠様が優しく語るのが好きでした。プラシーボ効果のネタバレをされた弟子には薬が効果がなかったのも終盤よい味を出していたと思います。短い中にぎゅっと伝えたいことが綺麗にまとまっていて、短編として非常にまとまりがよかったです。
魔法薬を売買するお店を営む師弟を描いた短編作品です。ほのぼのと経営するお店は、店主の熱意を反映したかのように客入りが芳しくありません。今日の朝食も野菜のみを使ったシチューと付け合わせのパン。たまにはお菓子もと嘆く師匠ですが、それなら売り上げを伸ばさなければと突き上げを食らいます。そんな閑古鳥が鳴く寸前のお店に、今日は珍しく開店前からお客様が一人。いったい、どんな魔法薬をお求めなのでしょうか。ぜひ読んでみてください。
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