感情の起伏が薄く表情が出ないことから、周囲から「冷たい」と思われてしまった御園夢。そんななか、映画を通して仲良くなった春川慎太郎と、ゾンビ映画を見ることになる。とても楽しかったのに、「楽しくなかった?」と聞かれる夢は、自分のこれまでのことを打ち明ける。「俺も夢といるの、すげえ楽しいよ!」「映画じゃなくても、夢を笑顔にできるところならどこでもいいよ」自分の心に感情をくれた慎太郎に、夢は――……あれぇ? おかしいな、私はキュンキュンする甘酸っぱい学生の恋愛を読んでいたはずなんだけどなあ?
終始綺麗な恋の話としてお話が進む中で、どこがホラーなのか……?と思いつつ、ラストでひー!!!やめてー!と言いたくなる怖さでした。天から地へ真っ逆さまなお話。面白かったです。
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