薬屋葵堂と赤鬼物語

　ある日、薬屋葵堂の養子・充は、少女である茜に連れられ、義母と共に妖や鬼がいると噂される「鷹山(ようざん)」へ行くことになる。
「手当てをして欲しい子がいる」と茜に言われ、向かった先にいたのは、まるで妖怪のように牙と爪の生えた真っ白な髪をした女の子だった。しかもその子は「人間」だという。

　何故女の子は、妖怪のようになっているのか。
　そして女の子と茜の関係とは？
　墨のように黒い過去が、今、解き明かされる――。

※この作品は2023.5.8に完結しました『人の子、赤鬼の心をつゆ知らず』のリメイク版です。
　大筋は同じですが、年齢設定や、細かい設定などが変わっております。

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【登場人物紹介】
＊充《みつる》——当作品の主人公。薬屋「葵堂」の養子。年齢は16歳。旭村に…続きを読む