第2話 コンテストの応募要項を理解する!

 本編『鬼姫は月夜に恋ふ』は、以下のコンテストに応募することを目的として作った作品です。


 🌸『ときめきの中華・和風恋愛小説コンテスト』

 ⇒https://kakuyomu.jp/contests/bslog_china_japan/detail


 コンテストに応募する場合、その応募要項をよく読んで、選考側がどんな作品を求めているのかを正しく理解&受け取る必要があります。


 ま、当たり前のことですね。


 児童小説の公募に、性描写ごりごりのアダルト小説を応募する人はいませんよね。


 でも、カクヨムのコンテストでは、それが意外とよくあります。


 これは私の勝手な推測ですが……カクヨムのコンテストでは取得した☆の数や作品フォロー数などによってランキングが表示されるようになっています。その上位に表示されていれば、作品へのPV集客が見込めると考えるからではないでしょうか。


 というのも、作品の編集画面からコンテストへの応募ラジオボタンを選択する、もしくはタグをつけるだけで誰でも簡単に応募することができます。


 そのために、応募要項に一致していない作品がランキング上位に居座り続ける……そんな悲しい事象が発生し、真面目にコンテスト応募用の作品を書かれている作家さんたちが読まれないと嘆く……これは可哀そうだなと私も思います。


 ただ、コンテストによっては読者選考あり/なしで、選考基準が変わってきます。該当のコンテストが後者の場合は、ランキングが選考基準に影響することは(おそらく)ないので、あまり気にしなくて良いのではないでしょうか。


 今回私が応募したコンテストは、後者(読者選考なし)です。


 応募数も現時点で253件と、他のコンテストから比較して少ないです。母数が少ないということなので、これは意外と狙い目なのではないでしょうか( -`ω-)✧


 ドラゴンノベルスで2,939作品中、中間選考を通った41作品のを考えると、受賞の可能性は高いのではないかと期待してしまいますよね!

(え? 期待させておいて落とすタイプですか? そうですか( ºωº )チーン…)


 でもまぁ逆に言えば、☆の数に関係なく、プロの目で読まれるというわけですから、運ではなくて実力が問われるということになりますけども……。


 前置きが長くなりました。すみません。


 今回私がこのコンテストに応募しようと思ったキッカケは、ドラゴンノベルスの最終選考結果が発表される直前で、何か他のことに集中して気を紛らわせたい、という気持ちからでした。(落ちたけどっ!😭)


 応募の締め切りが10月末で、9月中旬に入った頃でしょうか。


 一か月半しかない!💦


 作品の方向性とプロットを最速で作成する必要がありました。


 まず、コンテストへの応募を考える時、一番重要になるのが、選考者が何を求めているのかを理解することです。


 今回のコンテストでは、大々的に以下のキャッチフレーズが掲げられておりました。


『「私ならば」と芯のあるヒロインが活躍する中華・和風ドラマを大募集!』


 見てください。どこにも「恋愛」という文字がありません!


 コンテストのタイトルに「恋愛」とあるので省いた?


 それはあるかもしれません(; ˙-˙ )


 でも、私はこのキャッチフレーズから選考者たちが求めているのは、読者を惹きつける魅力的なヒロインが活躍するドラマティックなストーリーだと受け取りました。


 続く文言に『【中華】【和風】をテーマにした、心ときめくラブストーリーを大募集!』とありますので、もちろん恋愛小説であることは大前提ですよ。


 ここで作品の舞台を【中華】にするか【和風】にするかを選ばなくてはいけません。


 私も【中華】後宮ものは読んだことがあります。『彩雲国物語』『後宮の烏』『金椛国春秋』『十二国記』とか『宮廷女官チャングム』……最後のはドラマか( ºωº )

 読むのは大好きです✨


 でも、使ったこともないような漢字が多くて自分じゃ絶対に書けない!と思いました。中国史も詳しくないし(^_^;)改めて履修している時間もない!


 平安時代なら学生時代にハマってて履修済みだから書けるんじゃ?と思い、迷うことなく【和風】を選びました。


 和風の小説なら、『空色勾玉シリーズ』『平家物語』『義経』『紅と剣』『八咫烏シリーズ』とかかなぁ?


 乙女ゲームなら断然『緋色の欠片』✨ 意外と乙女ゲームって、ノベルゲームなのよ。しかも緋色は、かなり描写に凝ってて普通に小説を読む文量(;゚∀゚)


 最近の流行り所だと『鬼の花嫁』『わたしの幸せな結婚』あたりでしょうね。読んだことないけど( ˊᵕˋ ; )💦

 後者はアニメでシーズン1だけ見ました。とにかく主人公が儚過ぎて……こういうヒロインが最近は流行っているのでしょうけど、私の好みは強い女の子!


 そんなわけで、強い女の子がヒロイン!という漠然とした設定が生まれました。


 以下、応募要項から抜粋します。


 *🌸*🌸*🌸*


【中華ファンタジー】

 後宮の女官として働いていたら、皇帝に特技を気に入られ見初められたり……

 降嫁した先で、なかったはずの後宮を復活しているのに溺愛宣言されたり……

 後宮バトルやお仕事ものを含む、煌めく中華の世界でヒロインが活躍する恋愛ドラマを募集します!


【和風ファンタジー】

 入内したら内裏の陰謀に巻き込まれ、憧れの人物に大接近したり……

 虐げられていたはずの私が、冷酷無比と噂の若当主と政略結婚して溺愛されたり……

 平安や大正など時を越えたものから現代まで、和風で雅な世界観での恋愛ドラマを募集します!


 *🌸*🌸*🌸*


 これらの内容は、もちろん「例えば」の仮定の話であるものの、選考側が求めている方向性について明示されています。


 要は、後宮ドラマ、それも雅びで華やかな舞台とそれぞれの文化を感じられるような情緒あるドラマを求めている、と私は受け取りました。


 「時を越えたもの」というワードから「遥かなる時空の中で」(乙女ゲーム)が真っ先に頭に浮かんだことは内緒です。


 ただ、この「現代」というワードは曲者ですね。


 現代を舞台にしてもいいんだろうけど、例えば『華鬼』とか『鬼の花嫁』みたいな和風ファンタジー、もしくは漫画『ちはやふる』(読んでないけど😂)のような百人一首という雅ワードが入っていたり、漫画『リョウ』(大好き♥️)のような現代から平安時代へタイムスリップする系(もしくはその逆で過去から現代にタイムスリップする系)、漫画『輝夜姫』のようなSFだけど輝夜姫をテーマにしてるとか……って、例えが漫画ばっか( ºωº )


 今ちょっと思いついたけど、輝夜姫の子孫が月で生きてて地球より遥かに発達した未来の技術力で地球を支配し、現代なんだけど平安貴族(宇宙人)がいる世界とか……B級臭しかしねぇ(;´д`)


 要は、【中華ファンタジー】【和風ファンタジー】のキーワードが入ってない作品は、いくら芥川賞レベルの恋愛小説でも対象外になっちゃうよ~、という話ですね(´∀`*)


 特に今年は、大河ドラマで紫式部を主人公にした『光る君へ』が話題になっていますからね~!


 私、実は最初、道長の俳優さんあんまりカッコよくないなって大変失礼なことを思っていたのですけど……どんどんカッコよく見えてくるから不思議(*´艸`*)


 見ている方ならお分かりかと思いますが、あれには女性差別的なテーマも含まれていて、現代の働く女性たちに勇気を与えてくれる作品だと私は感じています。


 後宮ものが人気なのは昔からですよね~王道で定番。出せば売れるテンプレ安定感があるから、出版社側としても書籍化に踏み込みやすいのでしょう。要はリスクが少ないのです。


 というわけで、これは平安時代の後宮を舞台にした方が有利!と考えました。


 もちろん、これが正解かどうかはコンテストの結果次第ではありますけど💦


 あっ、文字数制限と応募期間の締切を遵守することは大前提ですよ!


 中には、文字数全く足りてない作品やオーバーしてる作品とかあって、あれってやっぱりPV集客が目当てなんだろうなあ〜。


 もしくは、応募しようとしたけど、力尽きた?(-ω-;)ウーン


 まあ、何にせよ規定外の作品は、選考対象にすら入りませんので、実質の応募母数はもっと少ないはず!(考え方がせこいw)


 コンテストの応募要項って、出版社側が求めているものを正しく理解して作品を書く力があるかどうか、という部分も見られています(ここは断言してもいい)。


 これはどんな仕事をする上でも当たり前のことですが、相手とコミュニケーションがとれて、相手の意向を汲み取って仕事に反映させる能力があるかどうか、は常に必要とされますよね。


 「応募要項すら読まずに応募してくる人」=「コミュニケーションとれない人」


 ……と思われますよ(´∀`*)


 そういう人は、就活の面接でも採用したいとは思わないですよね?(;^_^A


 後宮うんぬんについては、あくまで私なりの受け取り方なので、他の人は違うかもしれませんけどね💦


 というわけで、コンテストに本気で入選したいと考えている人は、まず応募要項をしっかり読んで理解しましょう!(当たり前だけどね!(笑))


 いかがでしょうか?


 解釈は人それぞれあるかと思います。


 皆様のご見解&ご意見を参考にコメント頂けましたら、大変嬉しいです(*ᴗˬᴗ)


 最後に本編へのリンクを以下に貼り付けておきます。


📖『鬼姫は月夜に恋ふ』(本編)

https://kakuyomu.jp/works/16818093084547729539


 ご興味があれば、お読み頂けると幸いです。

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