第5話 プロットの作り方。
※本編のネタバレを含みます。ご注意ください。
ようやく来ました。
みんな大好きプロットを作る時間が参りました(´∀`*)
え? プロットなんて作ってない?
それはないでしょう。
プロット0で作品は書けません( ºωº )
少なくとも、概要レベルでのプロットなしで、どうやって作品を書くのでしょう?
おそらく、そういう作品は、途中で頓挫するか、当初予定していた話から大きく外れてしまい、テーマのぶれた作品になっているのではないでしょうか(一貫性の欠如)。
それでも私は書いてません、それでもしっかり完結まで書けています、という方は、とても頭のいい方なのでしょう。
それは無意識に、頭の中でプロットを組み立てているのですから。
プロットと言っても、作り方は人それぞれあると思います。
頭の中で組み立てられる人から、ノート一冊にびっしり書き込むタイプの人まで。
ちなみに今の私は、カクヨム上の作品ページに、ざっくり章分けした概要レベルのプロットを書いて、必要なエピソードや要点を箇条書きにし、あとは書きながら頭の中で組み立てていくタイプです。
こういうと、すごく頭がいい人間みたいに見えるかもしれませんが、持ち前の容量は少ないので、すぐオーバーヒートします。
そういう時は、概要ページに立ち戻って、ごちゃごちゃ書き殴っていじくりまわします。うんうん言っている間に、はっとパズルのピースがハマったような感覚に出逢えるのです。
賢いみなさんは、こんな運任せなやり方、決して真似しちゃ駄目ですよ(´∀`*)
学生時代までは、ルーズリーフにシャーペンで書き殴ってました。図式を使ったりしながら、こことここの関係がこうで~というような。今でもあのやり方が一番良かった気もします。
が、最近カクヨムに直書きするようになってから、何となく紙に書きなぐることが出来なくなりました。頭が固くなってしまったのかもしれません。。
プロットを創る上で必須となるのが、結末です。
目指すべきゴールがなければ、書いている途中で必ず迷子になります💦
鬼姫の大まかなプロットはこんな感じでした。
*🌸*🌸*🌸*
<プロット>
【第一章】鬼雅島の姫君
・浮気されて婚約破棄
・父鬼と母鬼からの期待(母から髪を染めてもらう)
・主人公の立ち位置、浮気された理由
・今後の目的「人ならば……先祖を倒したという頼光の子孫であれば、私よりも強き男がいるやもしれぬ」
・追いはぎに襲われそうになったところを助けてもらう。
・実力を見せてしまい、男に逃げられる。
・異能を隠さなくてはいけないと学ぶ。
・とりあえず天都へ向かおう。人がたくさんいるから。
・道中、逃げた男が国司へ通報し、鬼探しが始まっていた。
危ないところを助けてもらう。運命の出逢い?
空腹だったところ、男から桃をもらう。桃の君。
・都へ行きたいと伝えると、自分もそこへ用があるから一緒に行ってくれる。
・都の門にて鬼が出るとの事件発生。犯人は貧しい子供だった。
・光彰と別れる。
⇒ここのエピソードは書けませんでした!💦
【第二章】犬男 (=乾吉綱)
・美貌を買われて、橘常則に拾われる。
・天宮にて美人の女御を集めているため、猶子とする。
橘の姓を受け、新たな名前をもらう。橘香具夜。
・天都の情勢について
・息子の橘清澄が優しく都を案内してくれる。
⇒ここは読者を退屈させると思ったので天宮まで歩く話で省略しました💦
・女官になるための試験を受ける。
鬼の力(カンニング)を使って試験に合格。
・乾吉綱と遭遇。
・建春門にて鬼が出るという噂を聞く。
吉綱に疑われて、疑いを晴らすため、建春門へ同行することに。
そこにいたのは、一人の女の霊であった。
・清澄には、想い人がいた。
しかし、彼女は、女御として宮中へあがる。
逃げ出したい、という文をもらった清澄は、一緒に駆け落ちしようと約束をする。
ところが、彼女は建春門に現れることなく、死んでしまった。
・恋とは何か、と考え始める紫焔。
・百人の美女の中から選ばれる。宮中へ。
【第三章】猿男 (=平秀好)
・貴族としての暮らしや礼儀作法を習う
・女性として扱われることに胸ときめく
⇒ここは、斧を持って子供を追い掛けるエピソードと、ルームメイトたちとの会話に変わっています(;^ω^)
・光彰との密会。不穏な話を聞いてしまう? ⇒これもなし💦
光彰は、悩んでいた。王になどなりたくはない。⇒紫焔の一人称からは分からず。
・京の雅な文化(歌合)
光彰との逢瀬を思い出し、恋の歌を詠む紫焔。
・女友達ができる(潔子)、女の嫉妬(孝子)
・落雷(雷獣)のために宮中で人が死ぬ。雷焔の仕業。
⇒このエピもあまり生かせず💦
・平 秀好から恋文をもらう。
・菅原道仁との出会い。
【第四章】雉男 (=季慈 貞晃)
・三人の姉妹が一人の男を取り合い、一人が鬼となる。
・光彰がそれを切る。
・ただ悲しかった紫焔。それを光彰は誤解する。慕う友人を殺されて悲しんでいるのだと。
「私も……もし、私が鬼になったら……同じように私を切るのか?ためらうことなく」
★花智子の死の真相にたどり着く。
・菅原道仁から求婚される。
・新嘗祭にて事件が発生。
・橘 清澄は、道仁に騙されて、花智子の復讐を誓う。裏切り。
・菅原道仁が鬼である正体を明かす。
・光彰を守るため、思わず異能を使ってしまう。
・異能バトル
・愛の告白
【終章】
「紫焔が俺を一生守ってくれるなら、この国も安泰だな」
最高のプロポーズ。
王として即位した光彰は、最強の后に守られながら、大倭国を平和に治める。
*🌸*🌸*🌸*
えー……本編をお読み頂いている方には、お分かりかと思いますが、ちょこちょこ変わっている箇所もあります。
貞晃の話なんて書かれてないし(笑)。
あれは完全に、降って湧いたアイデアでした。おかげで次の展開へスムーズに繋げることが出来ました。
が、概ね、ストーリーの展開と結末は書ききったかな、と。
もちろん、これだけであの十万字ちょいの作品を書いたのではありません💦
作品に公開していない概要(プロット)、資料、登場人物一覧で合わせて11,000文字くらいあります。これでもたぶん少ない方なんじゃないかなと💦
「★」部分は、犯人特定のために必要な情報を別に書きだしています。今回は、ここが一番の難所でした(;´д`)
昔は、もっと緻密にプロットを書いていましたが、自分の性格上、そこまで明確に決まっていると途中で飽きる。展開が自然すぎて、つまらない。
なので最近は、主軸だけはしっかりプロットを作っておいて、あとはキャラクターと話の細部を書きながら降って湧いたアイデアを元に展開を作っていく方法に変えました。その方が自分に合っているな、と思うからです。
プロットを書くことのメリットは、特に長編において、話の全体像を俯瞰して確認できるので、本当にこの話は必要か? 文字数が不足するならどこを削る? ここは絶対に削れない話だ、というのが目で見て判断できます。
おそらく頭のよい方は、そういう取捨選択を脳内でやってのけているのだと思います。私には、無理!(;゚∀゚)
すぐに忘れちゃうので、書いておかないと読者に伝えたい大事なエピソードすら書き損ねてしまうでしょう💦
誤解しないで欲しいのですが……プロットを書くから偉い!のではなくて、プロットを書かないと、私は最後まで書けないんです!(;´д`)
むしろプロットなしで長編を結末まで書ききる人の方が私はすごいと思います✨
もし、ご自身がいつも長編を最後まで書ききれないんだ~という方は、是非一度プロットを作ってみてください。絶対書ききれる、とは言い切れませんが、手法としては有効な手の一つだと思います。
そして、プロットの作り方は、人それぞれ自分に合った方法が一番良いのだということ。
いかがでしょうか?
皆様のご見解&ご意見を参考にコメント頂けましたら、大変嬉しいです(*ᴗˬᴗ)
次回は、鬼雅島の登場人物たちと設定についてです!
最後に本編へのリンクを以下に貼り付けておきます。
📖『鬼姫は月夜に恋ふ』(本編)
⇒https://kakuyomu.jp/works/16818093084547729539
ご興味があれば、お読み頂けると幸いです。
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