第8話 タイトルの付け方について
タイトルこそ、作者によって様々な魅せ方やこだわりが現れますよね。
『鬼姫は月夜に恋ふ~闇にゆらめく紫焔の光~』
さて、このタイトルの意味について分かった方って、いらっしゃいますでしょうか?
抽象的過ぎて、こういうのはあまりよくない例ですね(;^_^A
他に思いつかなかったのー(;´д`)
「鬼姫」はパワーワードにもなりそうだし、ヒロインを指すので絶対に入れようと決めていました。二文字だけど、イメージ湧きますでしょう?
「月夜に恋ふ」は、本編をお読み頂いた方なら薄っすらと何となく伝わっていたら嬉しいのですが💦
作中の要所要所に、月を描写しているシーンがあります。
月日の流れを読者に伝えるため、紫焔が天都へ着いた時は新月、そこから三日月、満月、と変わっていきます。
それともう一つの意味があって、月の大きさが紫焔の恋心を比喩していました。
十話で 、義理の兄である橘 清澄から亡くなった恋人の話を聞いた時、その恋人(花智子)の魂の一部を身体に取り込んでしまった紫焔は、清澄にときめきます。
が、この時は、あくまで花智子の感情を追憶していただけなので、三日月でした。
十三話で、源 光彰と遭遇した時は、紫焔が光彰への恋心を芽生えさせたため、満月でした。
十七話で、とある人物からの夜這いを受けた時は、新月でした。つまり、紫焔の恋の相手ではない、と示唆していたのです。
二十話で、雷焔から求婚を受けた時は、満月の一歩手前。かなり心揺れていたけども、光彰には及ばないという意味がありました。
二十一話では、紫焔が光彰のために身体を張ることで、恋心を自覚します。この時も、やはり満月でした。
ただ、これらの情報は、あくまで作者である私の自己満足的な意味合いが強いので、おそらく気付かれた読者は少ないかと思っています💦
実際、気付かなくてもストーリーには何の影響もありません。
月に関連して、作中では明かしておりませんが、紫焔や雷焔たち鬼の祖先は、月を守護する神でした。
天都を守護していた天子の祖先、ひの神の対となる神です。
そのため、十三話では、満月の光に照らされて紫焔が心落ち着かない様子を描写しています。
そして、妖狐の血を継ぐ
たぶん伝わってないですよねー(´∀`*)
実は、貞晃よりも紫焔の血の方が神に近いので、新月でも鬼の力を使うことが出来るという裏設定があります。
そのことに貞晃は気付いており、紫焔が「同志」と言うのに対して「お前と同志なんぞになった覚えはない」と答えています。自分とは格が違う、という意味です。
「鬼の正体を映す鏡……そんなものがあったら、私は困るな」と呟く紫焔に対して、貞晃が「なんでだ?」と答えていたのも、紫焔のことを鬼として認識しておらず、神に近い存在だと思っていたから……なのですが、まぁそこまで読者に伝わっていなくても問題ないかなと考えています。
タイトルの話に戻しましょう。
副題にある「闇にゆらめく」は、「天宮」「雷焔」を「闇」と例えており、その中で、恋心彷徨う紫焔の心を比喩しています。
「紫焔の光」の「紫焔」は、ヒロインの名前ですね。
「光」は、光彰のことを意味しています。
今、テレビで放映中の「光る君へ」の「光」も意識して、「光」をタイトルに入れたかった( ˊᵕˋ ; )💦
でも、本当ならタイトルというのは、もっと具体的な内容にした方が良いと思います。その方が断然、読者に伝わるし、ミステリーでよくある犯人が分かるとタイトルの意味も分かる的なものの方が、読み終わった時の感動もひとしおですから。
ってことで、どなたかいいタイトル案があれば、是非教えてくださいww
いかがでしょうか?
皆様のご見解&ご意見を参考にコメント頂けましたら、大変嬉しいです(*ᴗˬᴗ)
次回は、登場人物&伏線の答え合わせについてです!
最後に本編へのリンクを以下に貼り付けておきます。
📖『鬼姫は月夜に恋ふ』(本編)
⇒https://kakuyomu.jp/works/16818093084547729539
ご興味があれば、お読み頂けると幸いです。
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