【登場人物⑤】橘一家
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皇王が即位した年、右近衛将監に任ぜられる。近衛府の右近大夫。
穏やかな気質。滅多に怒らない。情が厚い。
ちゃんと出世はしたい人。ちゃっかりしている。
奥さん(喜久子)と仲睦まじい。幼くして亡くなった娘がいる。
【参考モデル】橘 恒平(つねひら)
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橘 常則の長男。
【参考モデル】橘 澄清
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橘 常則の次男。のんびり、ふわっとした性格。
妹(輝夜)命。惚れっぽくて騙されやすい(笑)。
次男の割に、がつがつしていないのは、長男と歳が離れていて、長男がなかなかの曲者だからw
【参考モデル】橘 澄清
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常則の正妻。家庭的な妻。
【作者コメント】
後宮ストーリーを書きたかったので、紫焔が天宮へあがれるよう、貴族である橘家の猶子にすることにしました。
突然、素性のしれない女を猶子にするのですから、当然そこに何かしらの読者を納得させる理由が必要です。
そこで私は、橘家に「幼くして亡くなった娘がいる」という設定をつくりました。
情に訴えたのです(笑)。
出会いについても、橘家が何らかの後ろめたさを感じるよう、牛車で紫焔を引いてしまったことにします。紫焔は、身体が丈夫なので怪我一つしていません。逆に牛車を引いていた牛さんの角が折れてしまったことにしています。
ただここで、心無い貴族であれば、たかが下人の一人を引いたくらいで気に留めるものだろうか?という疑問の声も上がってきそうです。
なので、橘 常則の性格は、穏やかで情に厚い、という設定になりました。
そして、鬼雅島での紫焔の両親は、母親が子を産めない身体になっているため、父親に妾が何人もいます。彼らの目的は、源頼光を倒すこと。そのために子孫をたくさん残す必要があったのです。
まさに鬼の所業とも言えるでしょう。
そんな家庭に育った紫焔ですが、ストーリーの結末に向けて、天都で人間に情を抱く必要がありました。
そこで、橘家の人たちには、鬼の家族たちとの対比として、明るく穏やかで、紫焔が心安らぐ居場所となるような家庭をイメージしています。
=▼以下、本編から抜粋。===
まるで真綿で包みこまれているような、この感覚を何というのだろう。
常則も喜久子も、清澄も……突然できた
最初は、慣れない扱いに戸惑ったが、今では時折、ふとした瞬間に涙が込み上げてくることがある。
彼らと居ると、まるで陽の当たる縁側でうたた寝をしているような気分になる。こんなに穏やかな気持ちになったのは、生まれて初めてだ。
血の繋がりはない、偽りの家族かもしれない。
でも今は、この橘家の人たちと過ごす時間が、ただ愛おしい。
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ちなみに、長男である真清は、作中に登場しません(笑)。
清澄の性格をふわふわした次男坊としたかったので、長男の存在を創りました。
長男は、続編を書けたら出してあげたいな。
今作では、キャラクターがたくさん登場するため、特徴が被らないように注意して設定しています。
コンテストでは、各キャラクターの書き分けが出来ているか、も見られると思います。誰が誰だか、名前からしか分からない、となっていたらNGですので、その時は是非教えてください(;^人^)
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