第6話 キャラクターの作り方。
皆様は、キャラクターってどのように作られておりますでしょうか?
この作品では、既に何話か【登場人物】話を掲載しております。
ヒロインと鬼雅島の登場人物たちについては、完全なオリジナルです。
ですが、ヒーローを含めて、それ以外の登場人物たちについては、ほぼモデルにした歴史上の人物がいます。それぞれのモデルについては、個別に詳細設定を掲載していきますので、ここでは、具体的なキャラクターの作り方について話したいと思います。
これは、あくまで私論ですが……キャラクターの作り方には、大きく分けて二通りあると思っています。
①ゼロから全て作り上げる完全創作タイプ。(=人造人間)
②何らかのモデルがいて、そこに追加情報を加えて作り上げるオプション付加タイプ。(=義体人間)
ちょっとカッコつけてSF風に表現してみました(笑)。
誰が見ても、作るのが簡単なのは②ですね。モデルにする対象は、身近にいる家族、友人、知人、TVで見るあの人でも、歴史上の人物でも何でもいいです。
実際に存在している人を使うわけですから、キャラクターに厚みが出ます。時間がない今回のような時にも有効です。
①は、手間も時間もかかるので、一見メリットがなさそうではあります。ですが、他の作品にはない自分だけの魅力あるキャラクターを作る場合には、①が有効です。
このキャラクターどっかで見たことあるな、とか、またいつものパターンか、と読者に飽きられてしまいやすいのは、②といえるでしょう。
なので、個人的なオススメとしては、主人公と相棒(もしくは恋愛相手)キャラクターには、①を使い、それ以外のキャラクターに②を使うのが無難かなと思います。
たまに、この脇キャラはいい味出してるなぁ~と思うキャラクターを見ることをもありますけどね。
では、具体的にキャラクター設定って何をつくればよいのか?という点について着目してみましょう。
・名前
・性別
・年齢(誕生日まであると尚良し)
・容貌(見た目)
・性格
・好きなもの/嫌いなもの
・得意なもの/苦手なもの
・一人称、口癖
・家族構成、生い立ち
・心に傷を作るような事件があれば、その経緯まで。
あとは、タブーワードを作ると良い、という話を聞いたことがあります。
このキャラクターは、こういう性格で、過去にこういう経緯があるから、絶対にこの言葉だけは使わない、というような禁句ワードです。
例えば、過去に命を救われたことがあるから、命の大切さ尊さをよく知っている。だから、「死にたい」とは絶対に言わない、とかですね。
事前にこういうワードを設定しておけば、キャラクターの矛盾がなくなります。私は、まだこのタブーワードを使いこなせておりませんが、かなり有効な手法の一つだと思います。
ここで一つの疑問が湧きます。
――作中には出てこないような裏設定まで本当に作る必要があるのか?
面倒ですよねー私も思います。
ぶっちゃけ私は、主役級キャラ以外に、ここまで設定を作っていません。
群像劇だとね、これの限りではありませんけど。
みんな主役級キャラになるので、上記くらいの設定が最低でも必要になると思います。
鬼姫は、ヒロインである紫焔と、ヒーローである源頼光にだけ上記の設定を作りこんであります。が、それ以外のキャラクターには、ここまで作っておりません💦
ですがやっぱり、上記の設定があるのとないのとでは、キャラクターのリアリティや厚みが違ってくると思います。
このキャラクターは、こういう背景があるから、このシーンでは、きっとこういう行動をとるだろうな、という展開に生きてくるのです。
よく耳にするのが、キャラクターが勝手に動く、という話。みなさんも、あるあるでしょうか?
ある程度、キャラクターのイメージが固まると、まるで生きているかのように作者の手を離れて勝手に動いてくれるのです。
要は、そのキャラクターが魂を持つほどリアリティを与えてあげられている、ということですね。なので私は、キャラクターが勝手に動くことは悪いことではないと思います。
なぜなら、キャラクターの個性でストーリーを動かしていった方が、断然ストーリーは面白くなるからです。
ストーリーに動かされている受け身なキャラクターは、見ていてもツマラナイです。今まで私の作る作品は、まさにこれでした💦
ストーリーには自信があったのに、何故か面白くない。それは、キャラクターが全て受け身だったから。おそらく私の性格が表れていますね(;´д`)
でも、だからと言って、キャラクターたちが好き勝手に動いて、ストーリーの収拾がつかなくなる、これもアカンです💦
基本的に私の作り方は、キャラクターとストーリーを同時に作り始めるので、キャラに合ったストーリーを、ストーリーに合ったキャラクターを作ることが出来ている……と思っています。
これなら、どちらかが暴走して破綻する可能性は低くなりますよね。
だって、そのストーリーのために生まれたキャラクターであり、そのキャラクターのために生まれたストーリーを作るわけですから。
では、実際に今回作った鬼姫で例えを挙げてみます。
まず、冒頭のシーン。婚約者が親友と浮気している場面に紫焔は遭遇します。
最初、私は紫焔が怒りを抑えつつ無言で二人の前から去る流れを書こうとしていました。
が、これではツマラナイし、紫焔のキャラクターが生きないと思い直しました。
ってか、完全に私の性格が出ていますね(^_^;)
そこで、紫焔には鬼の力を使って洞窟を破壊し、二人を生き埋めにしてもらうことにしました。
大丈夫です。鬼の身体は丈夫なので、二人が生きていることをちゃんと読者に伝えてあげています。殺人しちゃうヒロインは読者に受け入れられませんからね( ˊᵕˋ ; )
この紫焔の動きによって、ストーリーが脈動を始め、NTRからのざまぁ展開を繰り広げることが出来ました。紫焔の能力をエピソードで読者に伝えることも出来るし、ここは、なかなか最初の掴みとしても面白い展開になったのではないかなと思っています。
私が見てきたNTR作品に、浮気or不倫現場で即座に報復する展開はなかった気がするので(・ω・;)
また、これによって紫焔というキャラクターの方向性も決まっていったように感じています。
紫焔のぶっとんだ鬼の力が、作品のコメディ要素にも繋がりましたしね。
私の場合は、こんな感じでストーリーの展開とキャラクターを面白いと私が思う方向に作り上げていきました。
つまり!
私を主人公にした作品は、面白くないのです!。゚゚(*´□`*。)°゚。
これに気付けたのは、自作『妖精王の娘』に他の方から主人公が受動的だというご意見をもらってからですね。これは選評にも書かれていなかったので、本当に有難かったです!(。>ㅅ<)✩⡱✨
自分じゃ気付けませんでした(;´д`)
そんなわけで、私は自分の作品を客観的に見ることが出来ません(>_<。)💦
なので、良ければ私の作るキャラクターが読者の皆様にどんな風に見えているのか、教えて頂けたら嬉しいです(*ᴗˬᴗ)
いかがでしょうか?
皆様のご見解&ご意見を参考にコメント頂けましたら、大変嬉しいです(*ᴗˬᴗ)
次回は、登場人物&こだわり歴史ファンタジー要素についてです!
最後に本編へのリンクを以下に貼り付けておきます。
📖『鬼姫は月夜に恋ふ』(本編)
⇒https://kakuyomu.jp/works/16818093084547729539
ご興味があれば、お読み頂けると幸いです。
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