【設定集】大倭国の用語集。

大倭国やまとのくに

 ひの神の血を継ぐ天子さまが治める国。

 その天子さまがおわします天都てんとでは、天子さまの加護がはたらき、平和と幸福がもたらされるという。

  ゆえに、そこに住む者たちには、衣食住に困ることのなく安心して暮らしてゆけるのだ。


吉備きび

 紫焔が光彰と初めて出会った場所。桃の生産地。大倭国の一部。源光彰が国司として治めていた。リアルにも存在していた地名。


天都てんと

 大倭国の都。天子さまの加護がはたらき、平和と幸福がもたらされると言われている。故に、そこに住む者たちには、衣食住に困ることのなく安心して暮らしてゆける。頭上を仰げば、青い空に光輝く陽の光が見える。


天宮あまみや

 天都にある宮殿。天子さまが住でいて、多くの官吏が勤めて政が行われる場所でもある。


天上人てんじょうびと

 天子さまがいらっしゃる央竜殿への昇殿を許された者のこと。唯一、皇王と顔を合わせることができる身分(位)。


央竜殿おうりゅうでん

 天子さまが政を担う場所。


建春門けんしゅんもん

 後宮の外郭にある門の一つ。紫焔と吉綱は、ここで花智子の幽鬼を見た。


後宮こうきゅう

 王と王の妃や子供たちが暮らしている場所のことで、天宮の一番最奥に位置している。


衛士えじ

 天宮の護衛。門兵など。


文司ふみつかさ

 後宮に届いた文や後宮から送る文の仕分けを行う部署。


文遣ふみつか

 文司ふみつかさから文を受け取って、後宮内の届け先へ文を渡したり、逆に文を回収してゆく者のことをいう。


楽司がくつかさ

 遊びや宴で使う楽器を管理している部署。


膳司かしわでのつかさ

 後宮の食事を用意したり配膳したりする部署。紫焔は、ここで毒み役を担った。


主殿司とのもりのつかさ

 後宮の掃除や明かりなどを担当している部署。紫焔が最終的に行き着いた部署。


✿尚~《ないしの~》

 後宮における各部署の長。


尚侍ないしのかみ

 後宮の女官たちを束ねている一番偉い長。


温明殿うんめいでん

 女官たちが寝泊まりしている場所。紫焔も、真千子と奈津美と一緒にここで寝泊まりしていた。


陰陽寮おんみょうりょう

 人を呪ったり、厄災を呼んだりすることも出来るらしい。貞晃は、ここに所属している。


藤香殿とうこうでん

 敦姫が生活している殿舎。後宮の北西に位置している。


史書殿ししょでん

 文司や蔵司がある殿舎。


清涼殿せいりょうでん

 皇王が生活している殿舎。


後涼殿こうりょうでん

 王に仕える女房たちが暮らしている。


梅華殿ばいかでん

 藤香殿とうこうでんの北側につづく殿舎。


桐佳殿とうかでん

 和泉が生活している殿舎。後宮の北東に位置している。


美櫛殿みくしどの

 後宮の最北にある。王族の衣服を繕う女官たちが住む場所だ。


大嘗祭だいじょうさい

 新王が即位した年に行う祭りで、その年の豊穣を神に感謝する意味もある。その一方で、新たな王が即位したことを神に告げる、即位式のような一面もある。


✿神鏡

 鬼の姿を映すことができる鏡。かつて天子が源頼光と四天王へ与えた神器の一つ。


春宮殿とうぐうでん

 次の王となる王太子が住まう殿舎。


神嘉殿しんかでん

 神事や祭事の際に使われる殿舎。大嘗祭での祭儀もここで行われる。


神楽殿かぐらでん

 神事や祭事の際、舞を奉納するための殿舎。



【作者コメント】

 平安宮をモデルにしています。

 フィクションなので、歴史の勉強には使えません(笑)。

 他に、何か気になる用語がございましたら、コメントでお知らせください。追記致します。

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