世界観が圧倒的によすぎる……!!!

実はSF好きにおすすめです。この作品。

戦い続けてきた「それ」。「それ」はシエルという天使に「いい子になること」という条件でリチャードという人間に転生させられることとなります。そんな彼に待ち受けている様々な困難。そして意外な結末。
アクションシーンも見事だというほかありませんが、「いい子」とは、「人生とは」と考えさせられる非常に哲学的な側面が印象的でした。とくにリチャードがある人を失う場面は私にとって鮮烈であり、「人間はどうして生きていかなければならないんだろう」とうなりました。本当に深い作品で、読み応えがあります。
長文タイトルだ、と敬遠してしまいがちな方にこそ絶対読んでほしい骨太な作品です。オチは本当に手塚治虫の「火の鳥」を思わせるラストで……。
本当に世界観がよいのです。

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