第9話 24週目 落ち着かない日々

 24週目になりMFICUという病棟から通常の病棟に移りました。まだ張り止めの点滴と車椅子生活です。面会も安静にしてもらいたいので、週に1〜2回にしています。私たちは11月下旬に我が家が建つ予定で、本当は引越しのことや新しい家具、赤ちゃんの準備について話したいのはやまやまですが、これはLINEで色々やり取りしています。


 24週1dの血液検査で、一度落ち着いていたCRPの値が6になっていました。正常範囲は妊娠中とはいえ1を超えると、というところ6でした。細菌感染などがあると高くなるこの数値ですが、手術を受けたあとでも2だったので、かなり不安になりましたが、膀胱炎などの妊娠と関係ないものでも高くはなるので、一旦様子となりました。


 24週3dに出血し、4dも若干の出血。張り止めの点滴の種類を増やし、張りは落ち着きましたが、心配は募るばかり。「お子は問題なし」※妻の赤ちゃんの呼び方。そのLINEで少し安心出来ましたが、張り自体は前よりも頻度は多くなったりしているので、焦りは強まります。


 先生からはまず22週、次は25週、欲を言えば28週と1つ1つクリアしていきましょうということを最初に言われていました。22週未満までは何とかそこまでという気持ち、22週を迎えると何とか25週まで、と分かってはいましたが、その想いは過去を振り返ることはなく、貪欲に強まります。

 24週を超えることができたため、25週は勿論のことですが、本心では28週を先んじて願っていましたが、やはり今、今と向き合って行かなければなりません。


 24週5dで少し落ち着き、双方の両親にはいざという時の覚悟が出来ているとは言っていますが、「本当に出来てるか、自分」と懐疑心も半分。

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