第11話 25週1d 突然きたその時
25週に入る少し前から出血があったり、張りが強くなったりしていました。そして25週1dの朝、ちょうど私が通勤の電車に乗る直前に妻から「今日手術になるかも」とLINEが入りました。目の前に来た電車には乗らず、一旦家に引き返しました。
張り止めの点滴をもう一種類使用して、少し様子を見ることになりましたが、張りは収まることはなく、また抑えられても3日以内には帝王切開になるだろうとのことでした。
そして夜の9時頃に「10時くらいに手術になる」と妻からLINEがきました。家を出れる用意はしていたので、取り急ぎ双方の両親に今から手術になりますとLINEを入れました。
私も内心はすごく動揺はしていましたし、当たり前ですが1秒1日でもお腹の中にいた方がいいのですが、産まれるときは産まれると思い、悲しまれて誕生を待たれるよりも、歓迎されたほうが赤ちゃんたちも嬉しいよな、と心を切り替えました。
産まれた後のことはどういう状況で産まれてくるかも分からないので、産まれてから考えよう、今は無事3人が手術を終えられることを願おうと思い、家に掛けてあった安産祈願お守りを握りしめて待合室で待機していました。
10時47分、49分。2人とも無事産まれ、手術室から弟の方が運ばれてきたときに、看護師さんに呼ばれ、一瞬だけ対面しました。その時に2人とも今のところ問題ないですと聞いて胸を撫で下ろしました。
その後、12時くらいに手術を終え朦朧とする妻とも少し会え、3時頃にはNICUで2人の赤ちゃんとも会えました。
716gと672gの小さな命のため、か弱い身体に見えましたが、ギュッと目を閉じて頑張ってくれてるのが伝わりました。
「一緒に頑張ろな」
出産前に母親からきた「お姉ちゃんと話してたけど、昔からあんたは運がいいから乗り切れるよ」というLINEが頭に残っており、「多分運も遺伝してるから大丈夫やな」と心で思いながら、2人の赤ちゃんに声を掛けてあげました。
ここからは恐らく短くはないNICU生活についても書いていきたいと思います。
自分の気持ちを抑える為にも始めたこの執筆でしたが、出産後も残しておこうと思います。
出産後も同じような状況で、どういうことが起こるのだろうと色々調べましたが、やっぱりこういった経験は少ないと思うのか数は少ないです。そのため、私が書くことで少しでも情報や心をプラスにする気持ちがほしい方に届いてほしいなと思います。
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