第2話 18週5d 切迫流産で入院

 妊娠16週から妊娠5ヶ月となり、世間一般でいうところの安定期となります。妻は双子ということもあり、少し前に会社の上司に伝えておりましたが、私は18週になったタイミングで会社に報告しました。妻の実家からも両親が東京に来て、一緒に安産祈願に行きました。


 その次の日の月曜日に少し出血があった為、「少しでも心配やったら見てもらった方が良いよ」ということで妻と病院に行ったところ、頸管長が20㎜ちょうどとなっており、「所謂、切迫流産になります。双子ちゃんということもあり今日から入院して下さい」と先生から言われました。突然のことでショックを隠しきれず妻は涙を流していました。双子は安定期がないと分かってはいたものの、それまでの順調な状況から一変しました。


 元々双子ということで早産が予測されるので、大学病院に通院していたので、そのままその病院に入院しました。急いで家に着替えや入院の用意で一度帰り、再度病院で先生からの話を聞きました。


 先生からは急に頸管長が短くなっていることから、『頸管無力症』の可能性があると伝えられました。頸管無力症とは、張りなどとは関係なく出口の長さが短くなっていくことで、そういった方は頸管縫縮術(糸で出口を縛る)という手術をすることが多いとのことでした。出口の長さは短い時もあったり、また戻っていたりもするみたいで、取り急ぎは様子を見ながらそのまま経過が良ければ少し入院して、自宅安静に切り替えるといった説明でした。


 その時は心配もありながらも、ある程度あり得るケースという認識だったので、不安と落ち着こうという気持ちの狭間でした。私の方は時期的にちょうど出張が多いシーズンで、入院の次の日やその次の週も出張の予定が入っていましたが、一旦上司と相談し全てキャンセルさせて頂きました。かなり恵まれた職場で、今も入院中の状況で非常に気を遣ってもらって本当に助かっています。


 ただ、ここからもまだまだ試練が待っています。

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