第6話 余談 私(夫)について

 22週で大きな病院に転院になりましたが、ここで夫の目線として少し私自身のことを話します。


 会社にはかなり気を遣って頂き、主に在宅で仕事をしています。優先順位は語るほどでもないですが、一方で仕事自体は普通に進んでいくので、迷惑を掛けていることにはやはり若干の負い目はあります。


 また、これまで2回の容態の変化が夜だったこともあり、そこから睡眠が怖くなり、今は睡眠薬を服用しています。お医者さんには、「本人が認めるかにもよりますが、症状的には恐らくうつです。」と言われました。正直これまでなかなかハードに仕事をしてきたので、そういうのとは無縁だと思ってましたが、最近の仕事への集中力は自分でも上下が激しいなとは思います。夜になると携帯のマナーを外し、寝ていても電話に気づくようにする習慣がつきました。


 妻には無事産まれたら笑い話として話せればと思っています。


 病院の面会自体は特に制限はありませんが、安静が重要なので必要以上には行けていません。週に2-3回で1回30分程度、車椅子で点滴を引きながらお迎えしてます。

 両方の母親には週に一度週数が変わる際に電話して状況を伝えました。特に妻の母は実の親子だから逆になのか、本人に聞くのは気を遣うそうで、私からの電話で詳細を聞けるのが助かっているみたいです。


 毎朝携帯のアプリで22週4d、22週5dと数が増えることが唯一の楽しみで、特に水曜日は週数が変わる日なので、「早く水曜日が来い!」と願うばかりです。


 さらに、現在私たちは戸建ての家を建てており、建てることを決めた際はまだ妊娠していなかった為、ひとまず空くはずだった2部屋が一気に埋まることに喜びはありましたが、予定日と引越しの予定もほぼ被っている為、引越し作業や新しい家具の購入などは、私の重要な使命でした。


 今は全てが上手くいき、2人の赤ちゃんと元気な妻、新しい家が一気に実現するということを想像して、心を保つようにしています。


 次は入院中の妻の状況や検査についてを書こうと思います。

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