第4話 21週目 手術は無事終了 それでも

 20週に妻が頸管縫縮術(マクドナルド法)の手術を受けました。入院から手術まで約10日程でした。前回の最後にもお伝えしましたが、手術自体は無事終わりました。


 ここから抗生剤・張り止めの点滴を入れながら、経過観察になります。血液検査でのCRPという値が細菌感染などに反応するもののようで、術後は基準値を超える高さで、早く正常に戻ってくれることを願うばかりでした。2日程すると数値は下がってきました。そこからは様子を見て、張り止めの点滴の量を減らしていき、最終的には点滴を止めていくという内容でした。


 張り止めの薬は病院によっても方針は違うようですが、使用し続けても最終的な早産率は変わらないこと、産まれてからの赤ちゃんへの影響のリスクがあるということで、妻の入院している大学病院では、基本的にはどこかで止めていくという方針でした。ここがかなり不安でした。妻も張りが出てからかなり不安を抱えており、薬を止めることに関して、先生とも何度も話しました。


 術後4日で経過は順調の為、張り止めの点滴の量を少し下げることになりました。その夜に妻から「出血してしまった」とLINEが入りました。点滴を下げたことによる張り返しです。手術が21週1dだった為、とりあえずあと6日は何も起こるなという気持ちだったので、一気に不安が高まりました。


 何とかその夜は病院で対応頂き、翌日には出血は止まり、張り止めの点滴も元の量まで戻り一旦落ち着きました。


 22週未満で産まれた赤ちゃんは助けることが出来ません、と所謂『22週の壁』については事前に説明を受けていた為、いざこの瀬戸際に自分が立たされた時、気が気ではいられませんでした。


 ここからは転院、そして可能な限り週数を稼ぐという日々が始まります。

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