海難事故。


 とある地方の話。


 とある地方では、夏の『ある時期』になると、海難事故で亡くなった人が地元民かそうでないのかが、すぐに判るのだという。


 テレビで流れる海難事故での死亡ニュース。


 それを見て、地元民の人は「あぁ、亡くなったのは観光客なんだろうなぁ」と思うらしい。


 その時期には、地元民は余程アレな人でない限りは、海水浴などしないからだ。


 その『ある時期』というのは丁度、お盆の時期だそうだ。その地方では、お盆が必ずしも七月、または八月の十五日近辺とは限らない。


 その地方では、お盆を旧暦の・・・七月十五日・・・・・辺りに行うからだ。そして、旧暦なので新暦とは違って、『お盆の日』は毎年日付けが異なる。

 八月の中旬から、その年の『旧暦七月十五日』によっては九月になってしまうこともあるらしい。


 毎年日付けが違っていたとしても、その地方の人達は必ず手間を掛けて旧暦で・・・お盆を行う。


 そして、その時期に海水浴に行くことはない。


 行くと、よくない・・・・こと・・が起こると信じられているからだ。


 現に、お盆の時期に観光客が海難事故で亡くなるニュースを毎年見ているのだから。


 夏休みの旅行中。海を楽しむのもいいが、旅行先のお盆の時期を、少しは気にしてみた方がいいのかもしれない。ナニか・・・や、事故などに遭遇して不幸な・・・こと・・が起きてしまうよりは・・・


 ちなみに、地方に拠ってはお盆が四日間だという場所もあったりする。無論、その間は海水浴などもってのほかだそうだ。


 国内ではなく海外旅行の場合も、『この時期に○○はしない方がいい』とわれるタブー視される行為を気にしてみるといいかもしれない。安全の為にも・・・


――――――――――――



 東南アジアなんかも、実は案外旧暦で動いている地域ですからね。海外旅行では、お気を付けください。


 タブー視される行動に拠っては、現地の方とトラブルになる可能性もあります。


 そして、実はハロウィンもお盆的な行事だったりするんですよね。そういう時期の肝試しも、なかなか危ないらしいですよ?

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