　Ａさんが道を歩いていると、変なモノが道路を歩いているのが見えたという。

　もわもわとした、透明な人型のナニか。

　そのナニかは丁度、プレ○ターが透明になって歩いているように見えたという。光学迷彩が動いているような、ナニか。

　そして、Ａさんがそれをなんなのだろうと見ていると、それ（・・）は横断歩道を渡ってゆっくりと歩いて行ったという。

　葬儀が行われている家の方向へと・・・

「それがなんだったのかは、未だにわからない。けど、それ（・・）、横断歩道を信号が青のときに渡ってったんだよ」

　と、Ａさんは言う。

　交通ルールをちゃんと守るナニかに、笑えた。

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