概要
かごのぼっち画伯に、第31話の初夜のパトリツィアとルイトポルトを描いていただきました! 是非色っぽいパトリツィアを堪能してください!(2025/1/6)
https://kakuyomu.jp/users/Tazu_Apple/news/16818093091645812634
子供の頃から兄妹のように仲良く育ち、婚約している王太子ルイトポルトと公爵令嬢パトリツィア。しかし成長するに従い、お互いの立場の違いが露わになっていく。パトリツィアの父である宰相は、ルイトポルトの両親である国王夫妻の怠惰と放蕩を利用して権力を思いのままに振るうが、ルイトポルトは側近アントンなどの協力者を得てそれを是正しようとあがく。だが、それは愛するパトリツィアとの別れを意味し、ルイトポル
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!愛も理想も、儘ならぬ現実の中で、主人公達は何を掴み取るのか……?
■あらすじ
子供の頃から兄弟のように仲良く育った王太子ルイトポルトと公爵令嬢パトリツィア。
王を傀儡として好き勝手に振る舞う宰相の思惑によって婚約、結婚。
しかし、宰相を除きたいルイトポルトは、
パトリツィアを愛しつつも、
宰相の思惑通りに彼女を抱くことは出来ず、苦悩は深まっていく。
一方、ルイトポルトが父を断罪しようとしていることを知ったパトリツィアは行方をくらます。
果たして、二人の愛はどこへ行き着くのか……?
ドキドキしながら、見守っていきたいと思います!
■おすすめポイント
(1)圧倒的“ままならなさ”!!
ルイトポルトは幼馴染みのパトリツィアへの愛を貫きたい。
でも、政敵で…続きを読む - ★★★ Excellent!!!次々と襲いかかる試練を前にして、愛は勝てるのか……?
欲望にまみれた癖の強い登場人物が多いので、主人公の王太子ルイトポルトと妻のパトリツィアが霞んでしまうのですが、この二人は物語の良心といえます。
生涯この人を愛すると誓ったものの、混乱した国の情勢が、二人が愛することを許してくれません。
それでも愛を貫くことができるのか。
が、大きなテーマとなるわけですが……。とにかく一筋縄ではいきません。
様々な人の思惑が入り乱れ、絡まり、複雑な色を帯びていく。善良だから生き延びられるわけでなく、悪だから成敗されるわけでもない。
勧善懲悪ではないところが、実にリアルです。
そして、人の弱さや甘さ、冷酷さ、信じたい心、守りたいもの、欲望、身勝手さ。
人が持つ様…続きを読む - ★★★ Excellent!!!艶っぽい。とにかく艶っぽい! そして、艶っぽい。
中世を舞台にした、ある意味では王道の物語です。
それが、なんと言ってよいのか、あのう……、すごく色っぽい場面というのが時々あって、つまり、そこ、読んでから顔を赤らめてください(とっても良いんです)。
さて、物語は主人公の公爵令嬢パトリツィアと王太子ルイトポルトの愛を主軸に進みます。ふたりは幼馴染で互いに愛し合っているのですが。
『パトリツィアの父である宰相は、ルイトポルトの両親である国王夫妻の怠惰と放蕩を利用して権力を思いのままに振るっており、ルイトポルトは側近アントンなどの協力者を得てそれを是正しようとあがく』(あらすじより)。
この関係、ロミオとジュリエットです。つまり親同…続きを読む - ★★★ Excellent!!!権力・愛憎・金銭!人間の欲!欲!欲!欲が紡ぐ物語!!
※注意:本レビューは私の主観が大いに含まれております。
中世の西洋を思わせる舞台。
腐りきった王侯貴族。
改革を進めようとする動き。
複雑に絡み合う愛と知略のもつれ。
そう、舞台は整った!!
注目すべきは人だ、キャラクターだ!!
主人公とヒロインを含めて普通のキャラを持つものなんて皆無に等しい!!
しかしこの二人だけは純愛だ。真っ直ぐとは言えない。淀みなくとも言えない。しかしお互いをそれぞれの想いを持って愛し合っております。その在り方は応援したくなるほどに可愛らしいものです。
良いですか?
それに引き換え!周囲の乱れきった愛憎の数々!!嫉妬!性癖!偏愛!
ハッキリ言いま…続きを読む - ★★★ Excellent!!!愛し合う二人を阻むものが多すぎる!ヒロインは幸せになれるのか!?
宰相の娘であるパトリツィアと王太子ルイトポルトは幼馴染で婚約者。
成長した今も愛し合っている。
だが王太子ルイトポルトは、権力におぼれる宰相を倒し、国政を正すことを望んでゆく。
しかしそれは、愛するパトリツィアを失うことを意味していた――
令嬢と王太子の恋愛を描いた物語ではありますが、
貧民窟から抜け出そうとする人々や、政治を私物化する宰相を排除しようとする勢力など、
現実的な要素が複雑に絡み合う物語。
世界の歴史の中で民主化の名のもとに更迭された貴族や王族はたくさんいたわけですが、
そこにはきっと、こうした悲劇の物語がいくつもあったのではないかと気付かされます。
いや、まだ悲劇にな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ドロドロの愛と王冠の狭間で
王道でありながらも奥深い王宮恋愛物語。
王太子と公爵令嬢という身分差、愛と義務の狭間で揺れる主人公たちの葛藤が、読者の心を強く揺さぶります。
ルイトポルトとパトリツィアの関係だけでなく、周囲の人物たちの思惑や愛憎が物語に深みを与え、最後まで目が離せません。
中世ヨーロッパを舞台にした物語であり、作者様の豊富な知識による歴史的な背景や文化が物語に彩りを添えています。
そして何より作者様の最も得意とするところである『ドロドロの愛憎劇』『倒錯したエロティシズム』も見どころ十分です!
大人な恋愛小説が好きな方、愛と義務の狭間で揺れる主人公の物語に興味がある方におすすめです。
貴族社会の恋物語…続きを読む - ★★★ Excellent!!!この小説を読んで、中世ヨーロッパ風の世界観の解像度が上がりました!
本作は、大人向けの恋愛小説。
中世ヨーロッパ風の貴族社会を舞台に、繰り広げられる恋愛関係を中心に据えた人間ドラマです。
互いに想いあっていて婚約までしているのに、王太子ルイトポルトと公爵令嬢パトリツィアの恋は、なかなか成就しない。そんなふたりのじれったい関係がすごくいいです♪
地位や資金力など、登場人物たちには恋愛問題だけでは語りきれないトラブルがつきまといます。
先の読めない展開の連続で、思わず次のエピソードをクリックしてしまうこと間違いなし☆
恋愛模様はもちろん見どころ――なのですが、作者様のお作を読んできて毎度感嘆するのは、作者様の書かれる中世ヨーロッパ風世界観の素晴らしさです。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!王太子といえど、権力闘争はある。そんな中、政敵の娘との愛を貫けるのか。
王太子ルイトポルトと公爵令嬢パトリツィアは、小さい頃からの婚約者。
仲も良く、お互いに愛情を感じています。
けれども、パトリツィアの父である宰相は、権力をほしいままにし、王太子ルイトポルトとは政敵のような関係になってしまいます。
パトリツィアを愛している、けれども、国を宰相の思うがままにさせるわけにはいかない。
王太子ルイトポルトと同志、宰相と協力者、彼らの陰謀に女性たちも巻き込まれ、心も体も泥沼の事態に……
貴族社会の、華麗さの後ろの闇を描いた、とても興味深い作品です。
ぜひおすすめします。