ドロドロの愛と王冠の狭間で
- ★★★ Excellent!!!
王道でありながらも奥深い王宮恋愛物語。
王太子と公爵令嬢という身分差、愛と義務の狭間で揺れる主人公たちの葛藤が、読者の心を強く揺さぶります。
ルイトポルトとパトリツィアの関係だけでなく、周囲の人物たちの思惑や愛憎が物語に深みを与え、最後まで目が離せません。
中世ヨーロッパを舞台にした物語であり、作者様の豊富な知識による歴史的な背景や文化が物語に彩りを添えています。
そして何より作者様の最も得意とするところである『ドロドロの愛憎劇』『倒錯したエロティシズム』も見どころ十分です!
大人な恋愛小説が好きな方、愛と義務の狭間で揺れる主人公の物語に興味がある方におすすめです。
貴族社会の恋物語だけでなく、政治的な陰謀や人間ドラマも楽しめる作品です!