王太子といえど、権力闘争はある。そんな中、政敵の娘との愛を貫けるのか。

 王太子ルイトポルトと公爵令嬢パトリツィアは、小さい頃からの婚約者。
 仲も良く、お互いに愛情を感じています。

 けれども、パトリツィアの父である宰相は、権力をほしいままにし、王太子ルイトポルトとは政敵のような関係になってしまいます。
 パトリツィアを愛している、けれども、国を宰相の思うがままにさせるわけにはいかない。

 王太子ルイトポルトと同志、宰相と協力者、彼らの陰謀に女性たちも巻き込まれ、心も体も泥沼の事態に……

 貴族社会の、華麗さの後ろの闇を描いた、とても興味深い作品です。
 ぜひおすすめします。

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