第9話 この世でたったひとつだけの花
海に行く日まで、私は相変わらず本ばかり読んで過ごした。そしてついにその日がやってくる。
私と立華は駅で落ち合った。そしてその駅から二十分ほど電車に乗った後、新幹線に乗り換える。今はその新幹線の中だ。
「モカちゃんお菓子食べる?」
窓の外に広がる田舎の風景を眺めていると、立華がポテトチップスの袋を私に差し出してきた。
「それ、何味?」
「しょうゆマヨネーズだよー」
「……私、薄塩しか食べないの」
「えー、なんでー」
「私はシンプルな味が好きなのよ」
「えー。でも、ひとりで食べてると太っちゃうからモカちゃんも食べてよ」
「……しょうがないなぁ」
立華が差し出してきた袋から、ポテチをひとつ取り出して口に運ぶ。
「どう? 美味しいでしょ?」
……美味しかった。
「ま、まぁまぁね」
「ふふふ、これからは薄塩以外も食べるといいよ」
「そうね……」
べつに薄塩以外を全く食べないわけじゃない。コンソメやのり塩とかも食べたことはある。だけど、やはり薄塩が一番美味しかったのだ。
でも、しょうゆマヨネーズとか柚子胡椒とかのあまりメジャーでない味は食べたことなかった。これを機に食べてみようかな。
私たちは協力してポテチを食べる。数十分かけてようやくポテチを食べ終えたと思ったら、間を置かずに今度はみかんを立華は食べ始めた。
……よく食うなぁ。
立華は白い筋を丁寧に取り、一房ずつ食べている。
ずいぶん上品な食べ方だ。私は白い筋なんて取らないし、複数の果実をつなげたまま食べる。女として失格だろうか? でも、私なんてどうせまともに女として扱われることなんてないだろうから、こんなのはどうでもいいことだ。
「モカちゃんも食べる?」
立華がみかんを私に差し出してきた。受け取ってみかんの皮を剥く。皮を剥くと、一房もちぎらないで全部くっついたまま口に放る。小さいサイズのみかんだったので、余裕で口に納まった。
「わぁーモカちゃん豪快―」
なぜか感心したような表情で私を眺める立華。
「私もモカちゃんのまねしよー」
と言って、立夏も私と同じように全部くっついたままのみかんを口に入れた。むぐむぐと口を動かす立華。なんだかハムスターみたい。
「うん、これはこれでおいしいかも」
「少しずつ食おうが一気に食おうが、味なんて変わらないと思うけど……」
「気分だよ、気分」
そんなくだらないやりとりをしている間に、目的の駅に着いた。その駅に降りた後は五十分ほどバスに乗る。そしてようやく海水浴場に着いた。
私たちはマリンハウスの更衣室で水着に着替え、外に出た。外は人で溢れていた。やはりこの時期は混んでいる。砂浜も海の中も人だらけだ。
「モカちゃん水着よく似合ってるよ」
私の水着姿をじろじろと眺める立華。そう言う立華は、恐ろしさすら感じるほど綺麗で眩しかった。
黒いビキニが、立華の白い肌をよりいっそう白く感じさせる。また、露出が多い水着を着ているので、抜群のプロポーションが露になっている。胸が想像以上に大きい。Dカップはあるんじゃないだろうか。私はAなので羨ましいかぎりだ。
うわ……こんなのと一緒に行動したくない……。こんなのと一緒にいたら、私のただでさえ醜い外見がより醜く見えること間違いなしだろう。
「私の水着はどうかな?」
「……すごい似合ってるよ」
「ほんと? うれしいな」
照りつける太陽の光のせいで、立華の笑顔がいつもの数倍眩しい。ただでさえ眩しいのに……。
私たちは砂浜の端の方にビーチパラソルを立て、その影ができているところにレジャーシートを敷く。立華はそこに座ると、日焼け止めを塗り始めた。
「モカちゃんは塗らないの?」
立華が腕に日焼け止めを塗りながら訊いてきた。
「私はいいよ」
私は元々色黒だし……。まぁ、日焼けしたらさらに黒くなるけど。
「えー、塗った方がいいよー。肌がヒリヒリするよ」
「い、いいよ」
「強情だなー。もう、こうなったら私が塗ってやる」
「え、ちょっと、や、やめて!」
「やめませーん」
立華は小悪魔っぽく笑って、私の体じゅうに日焼け止めを塗りつけてくる。
うう、恥ずかしいし、くすぐったい……。
「も、もう、いいかげんにしてよっ! わかった。わかったから。自分で塗るからっ!」
私が必死に言うと、立華はようやくやめた。
「あはは、ごめんごめん。そんなに怒らないでよ」
「もう……」
私たちはそれぞれ日焼け止めを塗った後、海に入った。
「あー、冷たい」
「ねー、泳ぐの競争しようよ」
立華が提案してきた。
「競争? いいけど……」
私は辺りを見回す。ここらへんは人が多いので、まともに泳げなさそうだ。
私が四方を見たことから察したのか、
「もちろんもうちょっと遠くの場所から始めるよ」
「ならいいけど……」
絶対また負けるよ……。まぁ、既にあらゆる面で負けまくってるから、また負けたところでたいしてダメージは少ないが。
競争をすると、案の定私は負けた。クロール、バタフライ、平泳ぎ、背泳ぎといった様々な泳ぎ方で競争したが、どれも圧倒的大差をつけられ、十勝中全敗した。
「立華……速すぎ……」
私が疲れでぐったりしながら弱々しく喋ると、立華は疲れを感じさせない笑顔を私に見せてきた。
「私、ちっちゃい頃、水泳習ってたからねー」
「そうなの?」
習ってたとしても、あの速さは相当なレベルだと思うが……。水泳部に入ったら、即レギュラーになれそうだ。
「うん。私、両親が教育熱心でさー、他にもそろばんとかピアノとか、たくさん習い事させられたよー」
へー。私は習い事なんてさせてもらえなかったな。小学校低学年の頃、両親にピアノ習いたいって言ったけど拒否されてしまった。
いいな……。羨ましい。
「まぁ、ためにはなったんだけどさ、友達がみんな遊んでる中、私は習い事行かなくちゃならなくて辛かったよ」
私は習い事もさせてもらえなかったし、友達もいなかったので、学校でも家でも本ばかり読んでいた。そんな私には、贅沢な悩みに感じた。
「――お腹すいた」
立華がにわかにそんなことを言う。
「へ?」
「お腹すいたからさ、ご飯食べに行こうよ」
立華がそう言うので、私たちは海の家に向かった。海の家で私は冷やし中華、立華はサラダうどんを頼んだ。私が頼んだ冷やし中華が先に来て、食べずに待っていると、
「モカちゃん、先に食べていいよ」
「そう? じゃあ、悪いけど先に食べるよ……」
私はお先に料理を食べ始める。立華は私が食べている様子をじーっと眺めてきた。
「な、なに?」
「モカちゃんが食べてる冷やし中華おいしそうだね」
「そう?」
まずくはないけど、べつに美味しくもないってかんじだ。
「ねぇ、ちょっと食べていい?」
「え、まぁいいけど」
立華は箸入れから割り箸を取り出し、私の冷やし中華を食べ始める。
「うん。おいしい。ごめんね。お腹が空いているせいか、見てたらどうしても食べたくなってきちゃって」
「べつにいいよ」
「ありがと。代わりに私のサラダうどんあげるね」
その後立華のサラダうどんが来て、私はそれを一口もらった。サラダうどんなんて初めて食べたけど普通に美味しかった。あくまで普通だけど。
十数分後、私たちは食べ終えて海の家を出た。出てすぐのところで、
「あ、ねぇ、ちょっとそこの人、待ってよ」
すれ違った男二人に呼び止められた。ひとりは金髪で目つきの鋭い、筋骨隆々とした男。もうひとりは茶髪でつり目の、痩せてはいるが筋肉質な男だ。
男二人が私たちとの距離を詰めてくる。男二人は私を見て不快そうに顔を歪めた後、立華の方に視線を向け、立華をなめるように上から下まで眺め回した。
情欲丸出しの、気持ち悪い目だ。怯えているのか、立華が少し内股になる。
「ねぇ、君さ。おれたちと遊ばない?」
金髪の男が立華の肩を掴む。
「あ、おまえは来なくていいよ。キモイから」
金髪の男が私をチラッと見て、そう吐き捨てた。茶髪の男は私の方を全く見ようとせず、立華に相変わらず劣情むき出しの目を向けている。
ああ、わかってたよ。立華だけだって。わかってたけど、悲しかった。
「キモいって、ひどい! 私の友達に向かって!」
立華が金髪の男をキッと睨む。
バカ……わざわざそういうこと言わなくていいのに。
「あ? なんだよ、うぜぇな。いいから、とっととおれたちの方に来いよ」
金髪の男は眉を吊り上げ、立華の腕を掴んで引っ張りだす。
ほら、そんなこと言っちゃうから怒っちゃったじゃん。
私は心の中で大きな溜息を吐く。
正直言って怖い。見るからに強そうな二人だ。でも、ここで引き下がったら、立華が危ない。
私は腹をくくって、金髪が握っていない方の立華の腕を掴む。立華と金髪の男は私の方に顔を向けた。
「あ? なんだてめぇ」
睨まれる。怖い。すごい怖い。でも、勇気を振り絞って睨み返す。
「立華が嫌がってる」
「それがどうした?」
「嫌がってる立華を連れて行かせるわけにはいかない!」
泣きそうだけど同時に嬉しそうな顔で、立華は私を見てきた。金髪の男は眉をこれでもかと吊り上げ、鬼のような形相になる。
「ああ!? なんだこのクソブサイクが! 殺されてぇのか!」
金髪が怒鳴る。その声にビクッとしてしまう。足もカタカタと震えてしまっている。
こわい。こわい。どうしよ……。
「てめぇ、その手を離せ。じゃないと殴るぞ」
「い、いやだ」
「そうか。なら――」
金髪が拳を握り、私を殴るモーションに入った。そのとき――
「お、おい、ちょっとやめろって」
茶髪の男が殴ろうとしていた金髪の腕を掴む。金髪は茶髪を不満そうな顔で見て、
「あ、なにすんだよ。止めんな」
「バカ。周り見ろって」
金髪は周りを見渡す。私も四方を見る。少し離れたところから、人々が私たちのことを心配そうに眺めていた。目の前のことに夢中で気付かなかった。
「チッ……」
金髪と茶髪は私のことを不快そうに一瞥した後、去っていった。見物人たちもそれを見て、その場から離れていく。
「はぁ……」
私は思わずその場でぺたんと座り込んでしまった。怖かったのだ。
「も、モカちゃん、ありがとう! だ、大丈夫!」
立華が涙を目の端に浮かべて、私の顔を覗きこんできた。
「う、うん、大丈夫だよ」
「よ、よかったー、私怖かったよ」
「私もだよ」
「でも、すごいよ。あんな怖そうな人たちだったのに」
「そ、そんなことないよ」
「そんなことあるよ! ほんとにありがとう! モカちゃんがいてくれてよかったよっ!」
目の端の涙を拭いながら、私に礼を言ってくる立華。そんな立華を見て、少し安心した。
私たちはそれからパラソルを立てたところに戻ってきた。そして、さっきの出来事で精神的に疲労したこともあって、その下に敷かれたレジャーシートに寝転がり、しばらく海を眺めながら休んでいた。
「ねー、どうする、なんかする?」
さすがに寝そべるのも飽きてきたので、私が言うと、
「モカちゃんは何がやりたい?」
「えー、そうだなぁ……」
考えるが、なにも思い浮かばない。海水浴といっても、たった二人だとやることが全然ないなぁ。
「ごめん。なにも浮かばないや」
「じゃあ、ビーチフラッグやらない?」
「ビーチフラッグ?」
「そう。ビーチフラッグ」
たしかに二人でやれるスポーツだ。だけど、
「私、やったことないんだけど……」
「私もやったことないから大丈夫」
「ええ、それで大丈夫なの……」
「大丈夫大丈夫。ルールは知ってるし」
立華はそう言って、バッグからフラッグを取り出す。
「どんなルールなの?」
「すごい単純なルールだよ。フラッグから二十メートルくらい離れて、顔をフラッグと反対側に向けてうつぶせに寝るの。そして号砲の後フラッグに向かって走って、フラッグを取ったら勝ち。そんだけ」
「ふーん、まぁいいけど……」
私たちはさっそくビーチフラッグの準備に取り掛かった。フラッグを一直線上に差して、目分量だがだいたい二十メートルかな、ていうところまで離れる。
号砲なんてないし、あったとしても二人だけなので、その代わりに十円玉を宙に放って落ちた瞬間に走る、という方式で行うことになった。
私たちはうつぶせになり、立華が十円玉を放った。十円玉が地に着いた瞬間、私たちは体をフラッグの方に向け、走り出す。
スタートダッシュで立華に差をつけられる。私は懸命に走るがどんどん差は広まり、最終的に立華が滑り込みもせず体を屈ませるだけでフラッグを取った。
「私の勝ち!」
スポーツ少女みたいな笑みを浮かべる立華。
どうせ負けると思ってたから、あまり悔しくはなかった。
「もう一回やろ。もう一回!」
「えー、やだよ」
「そんなこと言わずにやろ!」
立華にしつこく説得されたので、しぶしぶ私はビーチフラッグを続けることにした。二十回くらいやり、全部完敗したところでさすがに私は根を上げた。
「ねぇ、立華。そろそろやめない?」
「えー、まだやろうよ」
ケロッとした顔で言う立華。体力あるなぁ…。
「いや、さすがにもう無理だよ……疲れた」
「……そっか。じゃあ、しょうがないね。休憩しよっか」
私たちはフラッグを回収し、パラソルのところに戻る。私はシートにどさっと座り込み、だらしなく寝そべった。立華はというと、涼しい顔でペットボトルのお茶を飲んでいる。
「立華は疲れてないの?」
「え、全然」
「……そう」
どんだけ体力があるんだよ……。
「ねぇ、立華ってさ、足速いけど、五十メートルは何秒くらいで走るの?」
「え? えーと、たしか今年の春の体力テストでは六秒三だったかな……」
……六秒台前半って……男子でも速いほうじゃない。私は七秒八だった。私も女子の中では速いほうなんだけどな……。
ただでさえ疲れているのに、さらに疲れが押し寄せてきた。そんなやつに勝てるわけないじゃない。
私たちは数十分ぐらい何もせず、のんべんだらりとした。立華が飽きてきたのか、
「ねぇ、なんかしない?」
「え……いいけど、疲れないやつでお願い。私はもう激しい運動したくない……」
「えー、疲れない遊びか、どうしようかな……」
立華が顎に人差し指を当てて考え込む。しばらくして、
「あ、じゃあ、貝殻を拾おうよ」
「貝殻? それならいいけど……」
貝殻か。まぁ疲れないからいいけど、でも貝殻なんて拾って楽しいとは正直思えない。
「よし、それじゃあさっそく行こ!」
立華が元気ハツラツといったかんじで駆け出した。私も慌ててついていく。
私たちは海岸に沿って歩きだした。目を皿のようにして貝殻を探している立華に対して、私はのんびりと歩きながら適当に辺りを見回す。
「あ、見て、これなんてきれいだよ」
立華が拾った貝殻を掲げる。薄紅色の貝殻だった。立華は博士みたいな顔になって、
「これはね、サクラガイっていうんだよ」
「へー、詳しいね」
「あ、モカちゃん、これ見て」
立華が次に拾ったのは黄白色の細長い貝殻だった。テカテカと光っている。
「なにこれ。これも貝なの?」
「うん。マテガイって名前なの」
「へー」
立華は博識だなぁ。
私もそこらへんを歩き回ってきれいな貝殻を探してみる。すると、ある貝殻に目が止まった。拾って眺める。緑色に輝く貝殻だ。
「ねぇ、立華。これはなんていう貝なの?」
立華にその貝殻を見せる。
「あ、これはね、ミドリイガイっていうの」
「へー」
「いっぱい拾って思い出に持ち帰ろうよ」
「……うん」
貝殻拾いなんてつまらないと思ったけど、やってみると案外楽しかった。貝殻はどれも宝石のようにきれいで、様々な色や模様があって、見てて飽きなかった。
気付いたら、空があかね色に染まっていた。海が焼けるような色で照らされている。人もだいぶ少なくなっていた。
もうそんな時間になっていたのか。私も立華も、ずいぶん貝殻を拾うのに熱中していたんだな。
私から十メートルほど離れた位置にいる立華を見る。立華は両手にいっぱいの貝殻を持って、海辺で佇んでいた。立華が私の方を向いて、
「海、綺麗だね」
と言った。夕焼けに照らされた眩しい笑顔で。
私はそんな立華を見つめる。立華だけを見つめる。
……立華の言うとおり、たしかに綺麗だ。実に美しい景色だと思う。でも、ここには立華がいる。立華はこの場の何よりも美しくて……。立華がいるせいで、この美しい景色は、彼女を主役とした絵画の背景に過ぎなくなっていた。
立華は相変わらず無垢な笑みを浮かべている。私はそんな立華に少し恐怖を覚えた。無邪気な美の化身は、無意識の内にあらゆる美しきモノを脇役に降格させているのだ。
なんで、私がこんな存在と一緒にいるんだろう?
神さまの残酷さを感じずにはいられなかった。
立華が私の方に近づいてくる。そして、口を開いた。
「そろそろ帰ろっか」
「……うん」
自分には不釣合いすぎる立華と隣り合って、私は歩き出した。
*
海に行った次の日から、私は読書漬けの生活に戻る。立華はスペインに旅行するらしく、夏休み最後の日まで帰ってこないらしい。私は海外旅行なんてしたことないから羨ましい。
家でひとり本を読む生活は孤独で寂しかったが、今までの夏休みよりはずっとマシな気分だった。それは、立華のおかげなんだろうな……。
立華のことを思うと、胸が苦しくなる。最近は立華のことばかり頭に浮かんで、読書に集中できないほどだ。
なんでだろう。ムカつく、ムカつくのに。アイツのことなんて嫌い、嫌いなのに。
美しいところとか、謙遜するところとか、自分がどれだけすごいか自覚していないところとか、頭が良いところとか、運動ができるところとか、性格が良いところとか、挙げればきりがない。アイツの何もかもがムカつくし、嫌いだ。大嫌いだ。
でも、立華に会えなくて寂しかった。早く立華に会いたかった。
いつのまにか、私にとって立華は、この世でたったひとつだけの花になっていた。
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