概要
知性化ペンギンの育成を見守る学者同士の百合ップルは母というものを考え…
実験宇宙船アウスタティング号はついに天王星へのアプローチ軌道に入った。船内では知性化が施されたペンギンがたくさん飼育され、その世話をしながら主人公ナオ・イチムラは、自分が母親になりたいという思いを抱くようになった。一方、ナオの恋人でもあり生物学者のアデリアは人工子宮生まれで、自身も遺伝子改変された存在であることに複雑な感情を抱いていた。
二人は互いに支え合い、すれ違いながら、ペンギン達に言葉を話すように促しながら、母親というものについて考えていく……。
この物語は、人間とペンギンが共に宇宙を目指す中で、個々が抱える内面的な葛藤、子と親のコミュニケーションをテーマにしたお話しです。
ペンギンSFアンソロジーに応募しなかった、もうひとつのペンギンSF作品!
二人は互いに支え合い、すれ違いながら、ペンギン達に言葉を話すように促しながら、母親というものについて考えていく……。
この物語は、人間とペンギンが共に宇宙を目指す中で、個々が抱える内面的な葛藤、子と親のコミュニケーションをテーマにしたお話しです。
ペンギンSFアンソロジーに応募しなかった、もうひとつのペンギンSF作品!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!「人鳥」はペンギンと読むくらい、ヒトに近い生き物なのかも
育児の真っただ中にいる身ですが、この小説のペンギンたちがまさに我が子を眺めているようで愛らしさが湧きました。
「言葉」がないと、コミュニケーションは不便なことが多いです。
しかし、互いの心情を察し合いながら共存することが、真のコミュニケーションの姿なのかもしれません。
人間の想像力など狭い常識で縛られており、広い宇宙では驚くべき適応進化が見られるでしょう。
ペンギンが喋り、空を飛ぶこと、彼らのお母さんになることなんて、いずれ空想でない日が来るのも近いかもしれません。
昨今のSF展開がダークなものが多くて気持ち重めになりがちですが、この作品では明るい未来を信じたくなるワクワクほっこりした気分…続きを読む