怨念と執念と因縁と……からは、想像出来ないラストに涙することでしょう

加瀬さんが警官になったのは、運命だったのでありましょう。

鎌倉時代から連綿と受け継がれてきた怨念を抱えた九暁家。
両親の仇討ちに執念を燃やす三賀警視。
本人の知らぬところで因縁に導かれた加瀬巡査部長。
三者が出会った時が終わりの始まり。

が……。
相手は、呪い。
捕えて裁くことも、殺すことも出来ない。
術者を捕えても呪いの立証は出来ない。
仮に、加瀬さんが敏腕陰陽師であったとしても、払えないかもしれないくらい深い怨念。
どう決着付けるんだろ?っと思っていたら……。

おぉ!その手が有ったか!と目からうろこの解決方法。
これは、きっと、加瀬さんでなければ成しえなかったことでありましょう。
三賀さんが加瀬さんを選んだのは間違っていなかった。

そして……。
おどろおどろしい冒頭からは想像出来ない、優しく美しいラスト。

雨 杜和さん、さすがです。

とても面白いです。
どうぞ、読んでみてください。

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