おどろおどろしい開幕が物語の本質へと誘う

　物語の開幕はとてもおどろおどろしい。
　このホラー要素ともいえる部分が、その後の物語を牽引していきます。

　冴えない刑事・加瀬は、ある焼失事件に携わることになる。
　そこで出会った上司・三賀は、あることを確信したかのように振る舞う。

　果たして、物語の最終対決はいかなる結果をもたらすのか。

　「横溝正史ミステリ&ホラー大賞」応募作ですので、ご一読いただければと存じます。